■■草津温泉と共同浴場■■
「歩み入る者にやすらぎを、去りゆく人にしあわせを」。
共同浴場の壁に貼られていることもあるこの言葉は、昭和54年に制定された群馬県草津町の町民憲章です。
日本武尊が発見したとも、高僧 行基が発見したともされる草津温泉ですが、少なくとも鎌倉時代以降、多くの著名人が訪れ、その高い効能が知られてきました。
草津温泉には無料の共同浴場が19あります。
但し、白旗の湯、千代の湯、地蔵の湯の三ヵ所を除いて、残る16ヵ所は宣伝されていません。
というのは、もともとこれら共同浴場は観光のために作られたものではなく、あくまでも地元の方の生活の場として利用されているものだからです。
多くの温泉地では、昔はおおらかに観光客にも開放されていた共同浴場が、いつしか地元専用となり鍵を掛けられるようになりました。
それはマナー違反をする人が多かったり、場合によっては盗難といった問題が発生したことによります。
また、観光客には無料でも、地域の方たちにとっては清掃やメンテナンスなどを負担しなくてはなりません。
共同浴場を訪問する場合は、よそのお風呂をお借りするという「もらい湯」の心を忘れずに、いつも以上にマナーに気をお配りいただければ幸いです。
違法駐車や水の出しっぱなしは駄目ですよ。お風呂や脱衣所も汚さないように気を付けましょう。
シャワーやシャンプーはありません。石鹸は泡が立ちません。しっかり掛け湯をして、汚れを流してから入浴しましょう。
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