草津温泉 駿河屋旅館(旅館するがや)

わたの湯と湯畑の湯の両方に入れるお得な素泊まり宿

  • ※2016年10月~2017年1月までリニューアル工事により休業中。2017年2月再開予定。館内も綺麗になり、浴室がひとつ増えるそうです。
  • 所在地 〒377-1711 群馬県吾妻郡草津町草津507-1 TEL 0279-88-2217 フリーダイヤル0120-026282
  • 公式サイトURL http://www.surugayaryokan.jp/
  • 泉質 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉)
  • 日帰り入浴受付時間 10時~15時
  • 日帰り入浴料金 一人500円、又は貸切入浴1グループ1,000円
  • 設備等 わたの湯源泉の浴室と湯畑の湯源泉の浴室の内湯計2つ(札をひっくり返して貸切又は男女別に使える)
お得情報草津温泉湯めぐりに便利な草津温泉共同浴場マップも併せてご利用下さい

[2015年2月のデータ 立ち寄りではなく宿泊で利用 ただし2016年11月リニューアル休館に関する追記]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★☆☆☆  温度は適温熱め、泉質は酸性なので少し注意
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 家族で貸切利用できるのが良い

草津温泉 駿河屋旅館の動画【15秒】温泉動画


わたの湯の浴室と、湯畑の湯の浴室

草津温泉 駿河屋旅館 宿泊体験レポート

草津温泉駿河屋の土産物屋と旅館の外観 駿河屋旅館の玄関
駿河屋の外観と玄関。旅館の隣は土産物屋。玄関の画像はクリックで拡大。

 草津温泉の駿河屋と言えば、旅館ではなく土産物屋としての方が知られているかもしれない。
 実際湯の花などを売る土産物屋の隣で、経営も同一だ。
 泊る場合は食事は無く、素泊まりだけの宿泊を受け付けている。
 そしてなんとも贅沢なことに、駿河屋には「わたの湯」と「湯畑の湯」と二種類もの源泉が引かれている。

 宿泊先に駿河屋を選んだのは、わたの湯源泉に入ってみたかったからだ。
 天下の草津温泉には沢山の源泉があるが、そんな中でわたの湯源泉は、草津ホテル別館や中沢ヴィレッジとそれからいくつかのペンションや別荘地専用となっていて、共同浴場や日帰り専門施設には使われていない。
 入るためには泊まるしかないか。
 そして選んだのが、ここ駿河屋。
 同じくわたの湯を引くペンションリシュモンなども気にはなったのだが、こちらは全館禁煙だったのでヘビースモーカーの夫が瞬時に却下。


源泉閣と光泉寺の石段

 わたの湯は湯畑上流の源泉閣、あの湯治小路と光泉寺石段の間に建っている細長い3階建ての飲食店の入った建物・・・夏に来た時に夕食を食べた店がそこなんだけれども、その地下から湧いているという。

 ちなみにわたの湯源泉の湧く源泉閣とわたの湯源泉を引く大手旅館の草津ホテル別館を直線で結ぶと、ほぼその中央に駿河屋が位置している。
 草津ホテル別館まで引いているパイプの途中から駿河屋に引き入れているんだろうと思うが、草津ホテルよりも源泉に近い分、鮮度の良いお湯が味わえそうだ。


駿河屋旅館の客室

 駿河屋は土産物屋の方が目立つつくりで、旅館の入り口はおまけのような感じだった。
 玄関も旅館の玄関と言うより民宿と一般家庭の中間のようで、そこでスリッパに履き替えるとすぐ目の前に浴室の暖簾が下がっていた。

 部屋は2階。
 入口は簡単だったが部屋は綺麗だった。
 何より和室だけど和風ベッドがあったのが嬉しい。私は布団よりベッドが好きなのでこれだけで評価が上がる。
 炬燵もある。
 ただこの宿は素泊まりのみなので、食事付きを希望する人には向かない。
 廊下にポットと電子レンジは置いてある。
 うちはたぶん、次にまた草津に来ることがあったらここを優先的に考えるぐらいに気に入った。
 宿の人もとても親切だし。

草津温泉駿河屋旅館の入浴札 草津温泉駿河屋旅館の温泉暖簾
入浴中の札と、浴室暖簾。暖簾の画像はクリックで拡大。

 駿河屋の浴室は玄関前の廊下沿いに二つある。
 男湯と女湯というわけではなく、両方とも入る時に「入浴中」と書かれた木の札を入り口に下げて貸切風呂として使う。
 玄関に近い大きい方の浴室が湯畑源泉、奥の小さい方の浴室がわたの湯源泉となっている。

 入り口は離れているがお風呂自体は壁を挟んで背中合わせ。
 浴槽や床は石のブロックで、湯口も石。
 洗い場の蛇口やレバーが硫黄成分で真っ黒に染まっているのが温泉らしい。

 もちろん先に入るのは楽しみにしていたわたの湯だ。
 湯畑の方はまた後で。

 明日は平日だし、今夜の宿泊客は他にいないようなのでお風呂はいつでもスタンバイ。
 清掃したままなのか、入り口のドアが開け放たれ、閉まらないように椅子を置いて止めてあったので、椅子をずらしてそれを閉めた。
 入浴中の札を下げる場所がわたの湯浴室の方は見つけられなかったのでドアノブから下げた。

草津温泉駿河屋旅館のわたの湯源泉のお風呂 草津温泉駿河屋旅館のわたの湯源泉の洗い場
わたの湯源泉の浴室。浴槽の画像はクリックで拡大。

 最初の印象はミルキー。とにかくミルキー。
 なんて綺麗な色のお湯だろうと思う。
 すりガラスみたいなうっすらとした濁りのある水色。
 アルミニウムと硫化水素と酸っぱいにおいが入りまじっているが、特にアルミの金属っぽさが勝る。

 肌触りのするすると滑る感じは白旗乃湯にも似ている。
 膝が少し染みると思ったらいつの間にか傷ができていたらしい。
 熱そうに見えたが温度も適温で入りやすかった。

 しばらく入っているうちにだんだん馴染んでくるところが他の草津のお湯と違う。
 ああ、これか、癒し系の感じは。

 手でかき回すと底の方から粉のような湯の花がいっぱい舞い上がってきた。
 綺麗だなぁ。いいなぁ、わたの湯。

草津温泉駿河屋旅館の脱衣所 草津温泉駿河屋旅館の湯畑源泉の湯の浴室
こちらは湯畑源泉の浴室。浴槽の画像はクリックで拡大。

 寝る前のお風呂は最後に取っておいた駿河屋の湯畑の湯。

 ここは浴室や浴槽の大きさは違っても浴室のデザインはわたの湯とほぼ同じ。
 浴槽はわたの湯は角を一部まるめてあったけど、湯畑の湯はほぼ正方形。

 お湯には濁りはない。
 でもどこかほんのりとベールが掛かったように白っぽくもある。
 酸っぱいにおいと硫化水素のにおいはわたの湯より弱い。
 代わりにわたの湯より温度は少し熱め。
 熱いと言っても凪の湯はもちろんのこと、白旗乃湯や今日入った他の共同浴場に比べればぬるいくらい。体をこわばらせないでゆったりとリラックスできる程度の温度。

 わたの湯ほどではないが、まろやかさもあるお湯。
 湯上がりの指はしわしわでかわきつつも妙にすべすべする。

 とにかくこの湯畑の湯は草津の中でもえらくあたたまる系のお湯。
 だから髪を洗うのも脱衣場もぜんぜん辛くなかった。
 寝る前のお風呂にぴったりだ。