子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★☆☆☆☆ 泉質★☆☆☆☆
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
喜美の湯はとても判りにくい場所にある。
細い道を入って、カフェ樹音という店を見つけ、その隣の路地をさらに入った奥にある。
簡易な地図だけでは見つけられない人も多いと思う。
建物はカーブした屋根を持つ雰囲気のある湯屋造りで、屋根の下にくくりつけられた灯りがぼんやりと木の看板を照らしている。
子どもたちは部屋で待っているので大人二人、身軽だった。
草津の共同浴場は熱めの所が多いので、下手に子供を連れてくると難儀する。
がらがらっとドアを開けて入ると、こぢんまりとした共同浴場だけどちゃんとトイレもついていた。
地元の方とおぼしき年輩の女性が二人、脱衣所のベンチで世間話に興じている。
挨拶を交わして誰もいない浴室へ。
湯気の充満した空間に長方形の浴槽。縁が木だ。それも使い込まれて角が丸くなっている。こういうの、好きだなぁ。
脱衣所との仕切りにあたるドアの辺りは作り替えたばかりらしく真新しいが、お風呂や天井は年季が入っている。
共同浴場の中でも一番古い建物だった長寿の湯もこの秋(2007年)に立て替えに入ったはずだ。こういう雰囲気もだんだん無くなっていくのかもしれない。
浴槽の中はタイル貼り。緑がかった透明の湯。
掛け湯するとやっぱり熱い。
冷え切った足にじんじんと熱さを感じる。
臭いはほとんどない。
身を沈めると、ここが草津なんだとようやくしみじみと実感できた。
入ってしまえば不思議と熱さは感じなくなっていた。