子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★☆☆☆☆ 窓際の憩いの湯や気泡浴の浴槽は少しぬるめ、泉質はそれなりに刺激あり
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 和室の休憩室などはないが、レストランはある
子連れ家族のための温泉ポイント
関東近郊で最も有名な温泉リゾートといえば草津だろうか。
湯畑を中心に老舗旅館からペンションまで宿泊施設もよりどりみどりだし、強い酸性の効能ある湯は湯量も豊富で、世間のレジオネラ騒ぎなど何処を吹く風だ。
子連れ遊び場スポットとしても、キッズゲレンデや幼児のスキースクールなども備えた草津国際スキー場や、ちょっとした動物園としても楽しめる草津熱帯圏などある。
街中にはなんと無料で入らせてもらえる19もの共同浴場がある他、大滝乃湯、西の河原露天風呂、ベルツ温泉センターなど気軽に利用できる町営立ち寄り施設もある。
しかし、意外と車でアクセスすると、駐車場に困ることになる。上記の施設の中では大滝乃湯とベルツ温泉センターには専用の駐車場があるが、地元の方も利用する共同浴場はもちろんのこと、西の河原露天風呂に入るにも、少し離れた町営駐車場などに車を停めて歩く必要がある。
大人は良いのだ。温泉街の雰囲気を楽しみながらのんびり散策すればいいのだから。
幼児連れの場合、駐車場から極力歩かなくてすむ所を選びたい。しかもできれば休憩室か食事処がついた施設だと、一挙両得かなと思う。
この大型ホテルの草津ハイランドホテルが経営する日帰り温泉、草津温泉館は、駐車場、大浴場、露天風呂、レストランと揃っていて、子連れに何かと便利な日帰り温泉だ。
2003年末に草津国際スキー場で遊んでから立ち寄ることにした。
ここは狭い温泉街の中に入らず、国道292号線から簡単にアクセスできるのが便利だ。加えてスキー場から適度に離れているので、スキー客の混雑も無さそうだ。
入って右がレストラン「ホーエンブロイ」。左が浴室だ。
レストランのメニューは目新しいものは特に無いが、値段はとっても安い。
広い浴室はちらほらと人がいるくらい。脱衣所には長いベンチが沢山あったので、ベビーベッドはないけれど乳幼児連れも使いやすいかもしれない。
お風呂は内湯の浴槽が三つ、露天風呂の一部が洞窟風呂になっている。あとサウナ。一通り揃っている。
内湯の三つはそれぞれ、源の湯という熱めで深めの浴槽、憩いの湯という適温の浴槽、気泡浴の温めの浴槽と並んでいる。
とはいえ、源の湯ですら大して熱くない。三つはそれぞれ段上にお湯が流れていくので温度が冷めていくという仕組みらしい。
ということは源の湯が一番いいお湯?
「源泉」と書かれた湯口が付いているのはこの源の湯だけだ。1日に2回は完全にお湯が入れ替わるよう調節してあるというが、この源泉、浴槽の大きさに比較してあまりにもちょろちょろとしか出ていないのが気になる。本当に足りるのだろうか?
湯口にはびっしり塩が固まったような析出物。
露天風呂は展望はあまり無いが、一応本日のメインイベント雪見風呂の条件を満たしている。露天風呂の一角にある洞窟風呂は人一人分という狭さだが、ここのお湯が一番良さそう。熱いし鮮度もいい感じ。ここだけ足元に湯の花が沈殿している。
一緒に入っていた次女は、ママが洞窟に入ってしまうと怖いらしく「早く出て出て」と涙声。
どうも草津というと期待が大きすぎて、もっとお湯を活かした施設が他にあるような気がしてならないが、ここは意外な穴場。そして草津の名に恥じず、湯上りはガラスの玉を転がしたようなすべすべ感がいつまでも続く。