草津温泉 地蔵乃湯【共同浴場】

効能豊かな地蔵源泉 建て替えて綺麗な共同浴場

  • 所在地 群馬県吾妻郡草津町草津 TEL 0279-88-0800(草津温泉観光協会)
  • 泉質
     ・地蔵源泉 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型 酸性低張性高温泉)
  • 設備等 男女別内湯
  • 入浴料 無料(感謝とマナーを忘れずに)
  • 観光客利用可能時間 8:00~22:00
  • 清掃時間(利用不可) 7:00~8:00(前後する可能性有り)
  • 地元専用時間帯 特になし
  • 注意事項 汚したり騒いだり違法駐車したりしないようお願いします。
  • ※地蔵の湯では時間湯を行っています。一般の方の体験時間湯は千代の湯で行われていますが、地蔵の湯の時間湯を含めて時間湯についてはこちら
お得情報草津温泉湯めぐりに便利な草津温泉共同浴場マップも併せてご利用下さい。他の共同浴場情報を調べる目次としても利用できます。

[2015年2月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★☆☆☆☆ 泉質★☆☆☆☆  お湯は熱い時が多いので無理して子供を連れて行かなくても。
  • 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★☆  脱衣スペースにベビーベッドあり

草津温泉 地蔵の湯 体験レポート

草津温泉 地蔵の湯の外観 草津温泉 地蔵の湯の暖簾
共同浴場 地蔵の湯の外観。画像は両方ともクリックで拡大。

 19ある草津温泉の外湯の中で一番好きなところはどこかと問われれば、いろいろ悩むけれど地蔵の湯と答えるかもしれない。
 19あっても観光名所としてオープンになっているのは3ヵ所だけで、その白旗の湯千代の湯、地蔵の湯の三ヵ所の中では、建て替えて新しく使いやすいのだが、他の二つと比べると湯畑から少し離れている分、意外と空いていてあの素晴らしいお湯を独占できる確率が高いのも嬉しい。

 初めて地蔵の湯を訪れたのは、2004年の秋のこと。
 少し薄暗くなる時間帯だからか、浴室には煌々と灯りがついていて他の共同浴場と比較して明るい感じがした。

草津温泉 地蔵の湯の浴室 草津温泉 地蔵の湯の天井
共同浴場らしい雰囲気の浴室内。浴槽の画像はクリックで拡大。

 入浴客は多いものの、白旗の湯や千代の湯に比べてほとんどが地元の人という感じだ。
 タイル張りの浴槽には淡いミルキーホワイトのお湯がたたえられ、色で言ったら一番綺麗かもしれないと思った。
 臭いは薄い硫黄臭にアルミの臭いがプラスされた感じ。温度はごく適温。味も酸っぱさとともにアルミらしい金属をなめたような感覚が舌に残る。

 入ったとたんにぷつぷつと全身に鳥肌がたった。何かこう、体が異物感を感じているような感じだ。ぴりぴりと軽い刺激がある。でも決して不快ではない。
 あがるとさっと鳥肌は収まった。
 入るときには「失礼します」と入らせてもらったが、ここのお客さんたちはみんな「こんにちは」と、とても明るかったのが印象的だった。

草津温泉 地蔵の湯の脱衣棚とベビーベッド 草津温泉 真っ白に白濁した時の地蔵の湯
ベビーベッド完備。なおお湯はその日によって濁り度が変わるが、これはミルクのように真っ白だった時。

 その後2006年に訪ねた時には、既に古い木造建築だった建物は取り壊され、新しくぴかぴかの新地蔵の湯が向かいに建てらたばかりだった。

 脱衣所が別ではなく浴室の中に脱衣棚が作られているので、湿気が気になるが浴室全体は広く感じられる。

 以前の湯と膚がぴりぴりと反応して泡立つような感じは無くなっていて、むしろマイルドすぎるくらい。
 でも肌触りはとてもいい。
 何だか違う温泉に入っているみたいだけど、これはこれでいいかとも思った。

草津温泉 建て替え前の古い建物の時の地蔵の湯 草津温泉 共同浴場のすぐ近くで湧く地蔵源泉
左は建て替え前の旧地蔵の湯の建物。右はすぐ近くで湧く地蔵源泉。

 2014年に訪ねた時には激熱で、やはりお湯は真っ白に濁っていた。
 この時は直前に入った煮川の湯よりよほど熱かった。
 新鮮な粉っぽい硫黄のにおいが強く、入るとじんじん肌を突き抜けて浸みこんでくるような気がする。

 天井を見上げてふーっと息を吐くと、どこからともなく掛け声が聞こえてきた。
 「揃って三分~」
 「おーっ!!」
 「改正の二分~」
 「おーっ!!」

 あっ、時間湯の声だ。ちょうど通路を挟んで向かいで時間湯をやっている時間帯なんだ。

 「チックリ御辛抱~」
 「おーっ!!」

 この辺がなかなか辛いんだよなぁ。

 最後に「ありがたーい」の掛け声を聞いて私も地蔵の湯を上がった。
 草津温泉のありがたさに感謝しながら。