子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★☆☆☆☆ 泉質★☆☆☆☆ たまにぬるいこともあるが、だいたい熱い
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
数ある草津の外湯の中でも機会あればつい寄ってしまうのがここ。
たまにぬるいこともあるが、だいたい激熱の湯が待っている。入れないほどではないので何度も掛け湯をすればなんとか。
熱い湯好きの夫の一番のお気に入り外湯でもある。
最初に訪ねたのは2004年。
いかにも共同浴場といった木造の三角屋根の建物だと思ったが、看板の字が消えかけていて読めない。
「大滝の湯→」と刻まれた大石が建物の真ん前に置かれていて、観光客は煮川の湯ではなく大滝乃湯に行ってくれと言わんばかりだ。
煮川の湯には先客が一名いらした。年輩のおばあちゃんで地元民のように堂に入った入り方をしている。でも荷物が本当にこの人に背負えるのかと思うくらい大きなナップザックで、もしかしたら常連湯治客といったような人なのかもしれない。
挨拶を交わして入ろうとしたら、ちょうど若い女の子二人連れが賑やかにおしゃべりしながらやってきた。狭い浴室を見て、うわぁとかきゃぁとか言っている。
皮が煮えるから煮川と聞いていたが、それほど熱くなかった。マイルドな方だ。
今日入った草津の湯の中では、ここが一番ゆで卵のような硫黄の臭いを強く感じた。
透明ではなくわずかに白っぽい濁りがあり、白いふわふわした細かな湯の花がひらひらと舞っている。酸っぱいが苦みも強い。
浴槽も角をまめるた木造りで、手触りもいいのだ。
脱衣所と浴室の間にガラスをはめ込んだ窓がついており、もしかしてこういうのが盗難事件防止に繋がるのかなと思った。
次に訪ねたのは2006年。
この時は熱かった。本当に熱かった。熱湯絶好調だった。
粉のような湯の花はわずかにあるものの無色透明でたぎっている。
湯船からもざぶざぶと溢れている。
しかし時間湯を体験した今となってはこのくらい恐るるに足らない。
そう思って掛け湯をしたけど、やっぱり熱いものは熱いや。
その後も何回か煮川を訪ねた。
草津温泉感謝祭の女神様が献湯した直後のご利益風呂にも入らせてもらった。
煮川の湯では何度か、お湯の熱さに恐れを無し、掛け湯をしたり手を入れたりしただけで入浴を諦める観光客を見ている。
熱すぎたら無理して入らず、隣の大滝乃湯か、別の外湯に行くのもいいと思うよ。
熱くてこそ煮川の湯だから。