7.野沢温泉外湯巡り
部屋は狭く圧迫感があるものの、こざっぱりと綺麗にしてある。暖房のスイッチを入れたらすぐに暖かく快適になった。
ここからは一番近い外湯、
中尾の湯までは徒歩3分ぐらいだ。
パパはまず自分が一人で中尾の湯に行き、戻ってきて交代するからそうしたらまた一人で外湯巡りに行っていいよと言ってくれた。
野沢温泉には13の外湯がある。
大湯、
麻釜の湯、
河原湯、
滝の湯、
熊の手洗湯、
真湯、
上寺湯、
横落の湯、
松葉の湯、
秋葉の湯、
十王堂の湯、
新田の湯、
中尾の湯。
中尾地区から中心部の方へ行くのは10分以上の上り坂になるので、ここが辛い。中尾の湯から戻ってきたパパが、スキー場へ行く無料のシャトルバスがあるのでそれに乗れば温泉街の中心地まで楽に行かれると教えてくれた。
今回もタオルとカメラとメモを持ってさあ出発。
しなざわのすぐ近くにビッグマウスというヤマザキ系のコンビニがある。その前が停留場になっていて、スキー板を抱えたカップルが一組バスを待っていた。
バスはすぐに一台やってきたが、カップルが乗り込むと、これはシャトルじゃなくて路線バスだからお金がかかるよと運転手。二人はすぐに降りてきた。
続けてやってきたのがシャトルバスだった。
温泉街の中心で降りるにはどこが良いか問うと、新田ターミナルの次の中央ターミナルだと言う。
ちょっとした距離だけど、雪も少しあるし歩くよりずいぶん楽だ。これが無料なんて助かる。
中央バスターミナルで降りたのは私だけだった。みんなスキー場の方へ行くようだ。
とにかくまずは温泉街の地図が欲しかったので、きょろきょろと辺りを見回すと、道向かいに野沢温泉民宿組合事務所が見えた。ここは外湯の一つ、横落の湯(よこちのゆ)が地下にある建物だ。
すいませーんとドアを開けて入り、一枚紙のタウンマップを頂く。
入り口横に小さな祠のようなものが奉ってあり、その中からもくもくと湯気が上がっている。
「温泉卵作れます」の表示有り。ご丁寧にオレンジ色のネットが用意されている。
うーん、野沢温泉らしい。
民宿組合事務所の下にある横落の湯にまず入っていくという手もあったが、より入りたい外湯があるので先を急ぐことにした。ここはバスターミナルの正面なので、時間があれば帰りがけに入ってもいいだろう。