子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★☆☆☆☆ 泉質★★★★☆ 野沢のお湯は全般的に熱い
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 温泉街の中心に近くて便利
子連れ家族のための温泉ポイント
2005年に野沢温泉を訪ねた時に、一番最初に入った外湯なので思い出深い。
地図を頼りにバスで来た道を直進し、朝日屋のところで大湯旅館街と書かれたアーケードを潜る。
何となくごちゃごちゃとした印象のストリートだ。
突き当たりを右折。右手に最初の外湯、河原湯が見えた。
河原湯は湯屋造りの立派な建物で、屋根には雪がどっかりと重そうに乗っていた。
中はもうもうと湯気が立ちこめて、よく見えないくらいだ。
脱衣所と浴室が一体になった作りで、二人ほど先客が居た。
掛け湯をすると凄く熱く感じたが、それは外を歩いてきて冷え切っていたからだ。入ってしまうとちょうど適温だった。
それなのに急に肩胛骨のあたりに火傷をしたような痛みを感じた。何だろうと思えば、ちょうど湯中のその場所に熱湯の注入口があった。湯口は別にちゃんとある。河原湯は確か他の源泉を混ぜてなかったと思ったが、どうしてこんな作りなんだろう。ちょっと不思議。
少し黄色がかったお湯で、とにかく湯の花が凄い。白い筋状の湯の花に、乾いた血のような濃い紫の羽毛のような湯の花か絡まっている。色が二色なだけで強烈だが、またその大きさたるや、大人の指の長さよりはるかに長いものもある。そんなのがうようよと漂っているのだ。
臭いは強いゆで卵の臭いで薬のような苦い感じの臭いもある。
よく温まったと思ったが、服を着て外に出たらやっぱり寒かった。
2015年に来た時には、河原湯は賑やかな温泉街の中にあるし、近くの大湯が激混みならこちらもさぞや混んでいるかと思えば、何故かスポッと現実から切り離されたように浴室には誰もいなかった。
誰かが忘れていったらしい高級なシャンプーセットのボトルが湯船の脇に置いてあったり、足ふき替わりの古びたタオルや木製とプラスチックが混在した湯桶が整頓されていない状態で散らばっている様子が、ついさっきまで大勢の入浴客がいた情景を髣髴とさせ、何だか妙な気持ちになる。
河原湯は滝の湯と比べれば明るく広い。
いたんだゆでたまご臭がする。
お湯はほぼ無色透明。白い湯の花少し。
今日はあの時のような巨大な湯の花は無いみたい。
温度は適温、というか、野沢にしてはぬるめに感じる。前に入った人が加水したのだと思われる。
ここのお湯の特徴は上がった後、乾きかけた肌が他よりぺとぺとすること。サラサラって感じじゃない。
ちょうど出ようとしたときに新しいお客さんが入ってきた。
たぶん観光客じゃなくて地元の人。住んでいるんじゃなくて温泉街で働いている人なんじゃないかな。
なんでかって言うと、ずかずかと入ってくるなり、お湯の温度も見ずにいきなり大量加水。
迷うことなく浴槽の横のハンドルを全開にして、そうしたら湯口のすぐ左にあるもうひとつの湯口みたいなところから、弧を描いて勢いよく水が出てきた。
私はあんなところから水が出るなんて知らなかった。
その人は水を出しっぱなしにしたままカランに行き頭を洗い始めた。こりゃものすごくぬるくなりそうだ。
※ 他の野沢温泉外湯を調べる→野沢温泉共同浴場マップ