■■渋温泉と共同浴場■■
関東甲信越の温泉地で、ある程度の規模があり、外湯巡りが楽しめる温泉街の中でも、最も雰囲気があるのがここ、渋温泉ではないかと思う。
渋温泉は高僧行基によって発見されたとも伝えられ、武田信玄が兵士の療養に使っていたともされるため、信玄ゆかりの温泉とも呼ばれている。
渋温泉には九つの外湯(共同浴場)があり、渋温泉の旅館宿泊者は鍵を借りて九湯巡りを楽しむことができる。
一番湯から九番目の渋大湯まで、徒歩で巡るにも適度な距離で、しかも石畳と古い木造の旅館が立ち並ぶ通りは浴衣姿がとてもさまになるロケーション。
厄除巡浴外湯めぐりとして、専用の巡浴手ぬぐいにスタンプを押しながら外湯を回って、最後に渋大湯正面の石段を昇ったところにある渋高薬師にお参りすると、願いが叶うと言われている。
ただし、残念ながら現在は各外湯には鍵がかけられ、日帰り旅行客には解放されていない(九番目の渋大湯のみ、日帰り入浴可能)。
渋温泉宿泊客は、宿から鍵を借りて巡浴外湯巡りが可能となる。