外湯の多くの源泉が集中して湧く、昨日行った麻釜(おがま)から一番引き湯の距離が短いのがここかな? 麻釜の湯。
源泉の湧く場所は麻釜(おがま)だけど、外湯の名前は麻釜(あさがま)の湯。ちなみに源泉名は麻釜じゃなくて下釜とややこしく、さっき入ってきた新田の湯、横落の湯などは下釜源泉に茹釜源泉をミックスして使っているが、この麻釜の湯では下釜源泉を単独で引いている。
麻釜の湯は旅館が立ち並ぶ一角にあるが、逆に周りにみっしり建物があるのでつい見過ごしてしまいそうになる。
観光協会のサイトやマップでは麻釜の湯と記載されているが、建物の入口上に掲げられた看板は「麻釜湯」とひらがの「の」が抜けている。
そういえば旅行が終わってから、計画通りに初日のうちに全外湯を制覇したナイジェルさんが、「の」の字に、瀧乃湯、秋葉の湯、十王堂之湯と バラエティ豊かなのは何故?と疑問を呈していた。
いやいやナイジェルさん、野沢温泉の表記が曖昧なのはそれだけじゃないのよ。松葉の湯なんて看板は「まつば乃湯」と「の」以外の部分がひらがなになっちゃうし、麻釜の湯なんてこの通り、完全に「の」が消失したりしてるのよ。
滝の湯も「乃」だけじゃなく、滝を瀧と旧字体にするか、真湯も真を眞と旧字体にするか迷うところ(観光協会は新字体だけど、建物に掲げられた看板や石碑は旧字体)。
で、麻釜湯だが、拍子抜けするほどにぬるかった。
たぶん今回の野沢温泉の外湯で一番ぬるまっていたかも。
先客は一人。少し話をしたけれど、地元の方ではなく観光客。ただしヘビーリピーターらしい。
お互いに地元の方で?と話しかけて、いえいえと慌てて首を横に振る。
彼女は麻釜の湯はいつも熱いのでそれを期待してきたのにと言う。
確かにぬるすぎる麻釜の湯はほにゃらららとしていて骨が抜けたようだ。
今は水が止まっているが、前に入っていた人が加水しすぎたのか。
ちょっとだけ白濁。
ぬるすぎる分、穏やかに感じるが、マッチのようなにおいは他の外湯より強く思えた。