子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > 草津温泉と渋温泉*真夏の外湯巡り > 3-1渋温泉四番湯 竹の湯

◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

1.渋温泉四番湯 竹の湯







 「富岡って言えば富岡製糸場だよね」
 「えっ、行きたいの?」
 「えっ、行っていいの? 行きたいって? そりゃまあ今が旬ですし、世界遺産登録が決まった富岡製糸場!!」


三日目 2014年8月4日(月)


 流石に昨夜は早く寝すぎたからかパパは早起きした。
 温泉では私も早起きすることがある。絶対では無いけれど。





 渋温泉の外湯は朝6時から入浴可。
 私たちも6時にはひしや寅蔵を出た。
 巡浴手ぬぐいを手にしたパパは当然ナンバー順に巡る。昨夜の私みたいに4、5を飛ばして8、7、6、と来て最後に9なんて邪道な回り方は決してしない。

 昨日の夕方には一緒に一番湯二番湯三番湯と入ったから、今日は四番湯の竹の湯から。
 昨日私が抜いた四番湯の竹の湯と五番湯の松の湯は、七番湯の七繰の湯六番湯の目洗の湯と並行して走っている別の通りにあり、この二つも源泉は共通。地獄谷から引いているらしい。

 街灯に照らされた夜にはそこそこ人出のあった温泉街は朝は本当に誰も歩いていなかった。たまに地元の人が店先を清掃しているだけだ。
 当然外湯も無人。





 竹の湯は浴槽は木だが壁は下の方はタイル張り、上の方は木、床は石のタイルといろいろ混ざり合った作りになっている。
 例によって猛烈に熱く、しかもここで私はとんでもない罠にはまってしまった。

 お湯の湯口と水の蛇口が近い場所にある。
 そこに近づいて水の蛇口をひねったらどうなったか。

 なんと加水される分一気に掛け流し量が増えて、しかもその掛け流されるお湯が熱湯。
 それが一気に床に流れてきて、思わずぎゃーっと悲鳴を上げてしまう。

 足の裏、やけどした。いやマジで。
 まさかこんなことになるとは思わず、蛇口のひねりが甘かったので、このままでは水よりお湯の供給量が多い分、昨日の二番湯 笹の湯の失敗再来だ。

 もう蛇口に近寄れないじゃないか。さっきも書いたように蛇口と湯口が近く、そこから溢れてくるので、蛇口に近づこうとすると熱湯の川を渡らなくちゃならない。泣くよ、もう。





 どうやって危機を脱したかは聞かないでくれ。
 とにかく何とか蛇口を極限まで捻り、湯口の樋に湯量を絞る木の札をはめて、しばらく桶でかき回しながら待つと、ようやく竹の湯は適温になった。
 涙目になっていたので適温より少しぬるめすぎたかもしれない。
 半泣きになりながら入った。植物のモール泉みたいな不思議な甘い臭いが感じられるお湯だった。

3-2渋温泉五番湯 松の湯へ続く


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