子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★☆☆ 泉質は特に問題無し、お湯が熱いことがあるので注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ 家族風呂あり、ベビーベッド代わりのベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
2004年に同じ白布温泉の西屋に立ち寄りしてから、いつかきっと他の宿のお風呂にも入ろうと決めて早14年。そりゃあ子供たちもすっかり大きくなって、留守番を頼んで親が旅行に出ることができるようになるわけだ。
以前は西屋、中屋、東屋と3軒の旅館が茅葺き屋根の伝統的な家屋を並べて営業していたと言うが、ある日出火して、西屋を除いて燃え落ちてしまった。私が西屋に寄ったのはその後のことだ。だから当時既に東屋は新しい建物だったはずだ。
さて、今回はせっかくなので西屋以外を回ろうと決めた。白布温泉 湯めぐり・街めぐりクーポンというものを使えば、千円で3軒入れる。一軒約333円だ。そして一番最初にやってきたのがこの東屋だった。
2月なので雪はとても深い。茅葺きではないが和風の建物で、玄関までのアプローチは温泉を流しているのか融雪されている。
入浴客は他におらず、滝風呂も石風呂も家族風呂も露天風呂も好きに入って良いと言う。なんという太っ腹な。
石風呂の硯のようなお風呂も良いが、まずは「滝風呂」へ。そうそう、このお風呂に入りたかったの。佇まいが素晴らしい。西屋と双璧の白布温泉らしい木の浴室に感動。
温泉のにおいより檜の香りが押し寄せる。浴槽は全て源泉そのままで加水も加熱も循環もしていないが、打たせ湯のみ加水と分析表の下に書かれている。が、しかし、打たせ湯が熱いって。火傷するって。むしろ打たせ湯以外のお湯が気持ちぬるめなのになんでだ?
お湯は無色透明だが、白い溶き卵のような湯の花がうようよしている。焦げたようなにおいに、きしつくと言うよりぺとつくような肌触り。まったく滑らない。
露天風呂は雪の壁のような中にすっぽりとある。圧迫感を感じるほど。もう一つ上に露天風呂があるようだが、そちらは冬期は閉鎖、入れないみたい。
一通り回って戻ってくるのは滝風呂。湯気がもうもうの中、滝状に打たせ湯が落ちてくるんだから決して落ち着くお風呂じゃないんだけど、迫力があるし、なんだかこう、400年も昔からずっと使い込まれてきたという浴槽は飽きない。火事で被災しても、この素晴らしいお風呂を今も使えるのは不幸中の幸い。ありがたいことだ。