子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★★ ぬる湯は温度は適温
- 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッドあり
子連れ家族のための温泉ポイント
別府8湯とは言うけどさ、まんべんなく観光地レベルの温泉が点在してるわけじゃなくて、8湯の中でも湯けむりすげーって言ったら鉄輪だし、駅前観光地って言ったら別府、白濁してるイメージって言ったら明礬っていう具合にそれぞれに特徴がある。
そんな中で最も観光地らしくないエリアっていうのがこの亀川温泉じゃないか? 2ヶ月後に行った浜脇も生活に密着した感があったけど、それでも一昔前の温泉地って言えばそんな感じ。でも亀川はね、なんだかとにかく観光地臭さがない。本当に普通の町。
もともと亀川温泉に行く予定ではなかった。泊まった鉄輪温泉から地獄めぐりのために柴石温泉に移動して、その後は別府駅の方にバスで行こうと思っていた。前日に駅の近くで別府温泉の駅前高等温泉や海門寺温泉や竹瓦温泉に入ったので続きを回ろうと思ったのだ。
ところがたまたま来た別府駅方面行きのバスが亀川温泉経由だったので気が変わった。どうせなら亀川で下りてどこか寄ってくか。幸い亀川亀陽泉前というバス停がある。亀陽泉という市営温泉があるはずだから、きっとこの近くなのだろう。亀陽泉の読み方は"きようせん"ね。
途中でバスは大きな病院に停まった。亀川というのは観光客向けのエリアと言うよりも、住宅と病院と学校がある場所らしい。
バス停を下りて線路を渡ると、住宅地に亀陽泉が建っていた。まだ2016年にリニューアルしたばかりということで、外観も館内もとても綺麗だ。
ロビーもぴかぴか、トイレも多目的。バリアフリーを意識した造りがどことなく病院や福祉施設っぽさを感じさせる。
浴室は地元の人でかなり混雑していた。中央にあつ湯とぬる湯の二つの石造りの浴槽があり、デザインはちょと洒落ている。あつ湯は44度、ぬる湯は40~41度。洗い場は四隅に。
お湯はほぼ無色透明。弱い沢水みたいなにおいで弱めのきしつきがあり、メタケイ酸のせいか少し肌との間に薄い膜ができる感じ。これといって何があるわけでもないのに、えらくあったまる。汗がひかなくなりそう。
亀陽泉という名前だから、浴室の壁が細かい亀甲のタイル。88湯のスタンプも亀の親子柄でなかなかかわいらしい。
こんな感じで亀川温泉の亀陽泉は万人向けの小綺麗な温泉施設だったが、次に行った温泉でまたぶっとぶことになろうとは…