草津温泉 草津ホテル

西の河原入口の紅葉が美しいホテル

お得情報草津温泉湯めぐりに便利な草津温泉共同浴場マップも併せてご利用下さい

[2016年10月及び2018年12月のデータ、ただし日帰り入浴料、受付時間などは2019年8月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★☆☆☆  温度は適温熱め、泉質は酸性なので少し注意
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★★☆ 脱衣所にベビーベッド(クーファン)あり

草津温泉 草津ホテルの温泉動画


草津ホテルの浴室と客室の動画

草津温泉 草津ホテル 体験レポート

草津ホテルの温泉の湯口

草津ホテルに泊まると言ったら、複数の友人、知人から「素晴らしい」「あそこは草津の宿で一番のクオリティだと思う」とコメントをもらった。

草津ホテルの外観
草津ホテルの外観

そう言われると大変に期待してしまう。以前、和風村手形を使った日帰りで寄ったことはあったが、その時は西の河原源泉で、中心地から離れた西の河原寄りに建つ綺麗な宿だと思っただけだった。

草津ホテルの玄関
草津ホテルの玄関

そんなにみんなを惹きつける何があるのか。そこが知りたくて思わず取材を申し込んでしまった。

草津ホテルのロビー
草津ホテルのロビー

草津ホテルは少し前に先代が亡くなり、若い館主が後を継いでいた。また裏手の土砂崩れで厨房の一部がつぶれてしまい、ごく一部のお客さんにしか夕食を提供できない事態になっていた。食事の件はいずれ改築されて解消されるだろう。

クラシック自転車
館主のコレクション、クラシック自転車

玄関から中に入ると、サッと下足番が整えてくれる。これは出入りするときに常に気を配ってくれて、何も伝えなくても顔を覚えて靴を持ってきてくれる。

草津ホテルのカフェ
草津ホテルのカフェ

高級旅館ならあたりまえのサービスかもしれない。しかしここは本当に手の届く宿泊料なのだ。そこそこの宿代を取るところが、チェーンの傘下に入ったりバックに大手が付いたりすることによって、見た目は洒落ていても靴は土足で上がるようになったり、セルフサービスを増やし人件費を削ったりする中、時代にあらがおうとしているかのようだ。

草津ホテルの足湯
草津ホテルの足湯

こういったことが気に入る人もいれば、どうでもいい人もいるだろう。ただそれが自然に行われるこの宿は、まさに自分へのご褒美、自分を大切にしてもらっているような、居心地の良さがある。頑ななのかもしれないが。


ホテルという名だが、形式は旅館だ。館内は古いが美しく保たれていて大正浪漫といった雰囲気。美学にこだわる先代が集めた調度品は安っぽさとは無縁。意外と若い人に人気があるのだそうだ。逆に年配の人には階段が多いと言われることも。

草津ホテルの大きい方の内湯
草津ホテルの大きい方の内湯

館内には片岡鶴太郎氏の作品が飾られている。隣接する片岡鶴太郎美術館も草津ホテルの経営で、これらも絵の好きだった先代の方針。

草津ホテルの大きい方の露天風呂
草津ホテルの大きい方の露天風呂

温泉は西の河原源泉。濁らず透明で凜としたお湯。草津の源泉の中では刺激も少ない方だが、けっこうパンチがあり決して油断してはならない。マッチ臭は弱くすっぱいにおいが少し。

草津ホテル(取材撮影) - Spherical Image - RICOH THETA
草津ホテルの大きい方の露天風呂 360度THETA画像

浴室は大と中×2、そして家族風呂が2つ。大と中は夜の10時に入替えなので男女ともに泊まれば両方に入れる。

草津ホテルの中くらいの内湯
草津ホテルの中くらいの内湯

大の方は日帰り時に女湯だったので入ったことがあった。下の方に2016年訪問時のレポートを載せているが、あれは大の方の感想だ。

草津ホテルのもう一つの中くらいの内湯
もう一つの中くらいの内湯

中の方の二つの浴室は兄弟のように似て非なる作り。両方に脱衣所がついていて脱衣所は繋がっている。つまり二つは昔は男湯と女湯だったのだろう。入って右側のお風呂にのみ露天風呂が付いているので、露天に行きたい人は最初から右の浴室に入る必要がある。

草津ホテルの中くらいの方の露天風呂
草津ホテルの中くらいの方の露天風呂

泊まってみて感じたのは、草津ホテルは既に亡き先代の影が色濃く残っていること。その中で若い館主がこれからの草津ホテルをどう変えていくのか、あえて変えないのか、それが気になるし楽しみ。

草津ホテルの貸切風呂 弐の湯
草津ホテルの貸切風呂 弐の湯

草津温泉は古いものと新しいものが共存して、変わっていくものと変わらないものがあると言う。クラシック自転車が好きだという館主の目指す次の世代の草津ホテルが今以上に居心地の良い宿でありますよう。

草津ホテルの貸切風呂 壱の湯
草津ホテルの貸切風呂 壱の湯

草津ホテルは取材して記事にしています。宿泊や食事に関しては記事の方に詳しく書きましたのでぜひご覧ください。⇒「草津ホテル」に泊まり「草津片岡鶴太郎美術館」で過ごす旅はいかが



以下は2016年に日帰りで訪れた際の記録

紅葉と草津ホテルの入口
草津ホテルの入口と紅葉

草津ホテルは西の河原公園入口のすぐ近くにあり、秋には見事な紅葉が出迎えてくれる。大正2年創業のこちらのホテルは、もともと湯畑前の山本館の別館として始まった宿が独立して、今は隣接する片岡鶴太郎美術館やお手頃価格の別館わたの湯も経営するグループとなっている。

草津ホテルの玄関 草津ホテルの館内
草津ホテルの玄関

西の河原公園に近い立地は、草津温泉の中心部からは少し離れているが、その分静かな環境にあり、特にこの紅葉に彩られたアプローチから登っていくところに高級感を感じた。

草津ホテルの外観
草津ホテルの外観

和風村の湯巡り手形を使って大阪屋日新館と梯子して、その日最後に来たのが草津温泉ホテルだった。午後4時まで日帰り入浴を受け付けていたから。

草津ホテルの廊下 草津ホテルと片岡鶴太郎
草津ホテルの館内の廊下

館内も立派で、どこか大正レトロな雰囲気が漂う。片岡鶴太郎美術館を運営しているだけあって、廊下にも鶴太郎の作品が飾られていたりする。湯畑周辺の宿は限られた敷地をぎりぎりに使っているイメージがあるが、ここは土地もゆったりと使えるのだろう。

草津ホテルの館内・階段 草津ホテルの休憩スペース
草津ホテルの休憩スペース。湯上りに飲める水などがある。見下ろしている写真はクリックで拡大。

男女別の大浴場には内湯と露天風呂があり、内湯は大きな正方形。その両側に洗い場があって、窓側は全面が斜めの滝状態でお湯が落ちてくる。そして壁の斜面のところどころにバー状のものがある。これを伝わせることでほど良くお湯を冷ましていると思われる。それでも内湯は全体的にちょい熱めで、ざんざんと贅沢に浴槽から溢れて流れていく。

草津ホテルのロビー 草津ホテルの足湯
草津ホテルのロビーと足湯。写真は両方ともクリックで拡大。

草津温泉ホテルの源泉は西の河原・琥珀の池源泉で、共同浴場で言えば凪の湯と一緒。意外と引いている宿は少ないが、草津6源泉と呼ぶときには湯畑、白旗、地蔵、煮川、万代鉱とともにその中に数えられる。
源泉のPHは2.2、温度は49.5度。酸性―アルミニウム―硫酸塩・塩化物泉のお湯は無色透明。肌触りは、ぬるぬるするする滑る感触。あまりにおいらしいものは無く、湯畑源泉より酸味は少なく感じた。

草津ホテルのカフェテラス
草津ホテルのカフェテラス

露天風呂は内湯との境の窓を除き、三方を木製のルーバー状の目隠しで隠してある。隙間から緑が見えてそこそこの開放感。森林浴という感じ。
お湯の温度は内湯に比べたら少しぬるく、入っている入浴客ものんびりしている風だった。