子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★☆☆☆ 温度は適温熱め、泉質は酸性なので少し注意
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド代わりになるベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
草津温泉最古の宿なのだそうだ。確かに湯畑の下流すぐの位置は、流れ落ちてくる湯畑源泉をそのまま利用するには良い場所だろう。この日新館のある滝下通りは江戸時代末期から明治・大正の雰囲気を残した宿が並ぶ、草津でも一番フォトジェニックな一角だ。日新館の持つ雰囲気も、旅館と言うよりも、どこか旅籠屋と呼びたくなる。
高級旅館といった感じではないが、帳場やロビーは綺麗だ。床板がぴかぴかに磨き抜かれて光を反射しているのがいい。大型旅館とは違った親しみやすさを感じる。 しかし戦前は今よりずっと規模も大きな大旅館だったということで、館内には当時をしのばせる道具などが残されている。
この時は日帰り入浴受付時間ぎりぎりの訪問になってしまって、小柄な女将さんらしき方が、あと30分ほどしかないが大丈夫ですか?と心配してくれた。
脱衣所はそれほど大きくないが、ここも古さはなく非常に綺麗にしてある。壁に館主の書いた草津温泉の紹介やお風呂の入り方が貼ってあるところにこだわりを感じた。
浴室には大小二つの浴槽。どちらも石造り。男湯の方は内湯が一つで小さめの露天風呂があるらしい。浴室そのものは特に個性的な作りではないが、窓が広いので明るく、また壁や天井がまだ新しそうな総桧というところが雰囲気があって好き。
二つの浴槽は温度を変えてあるということで、小さい方が少し熱めだった。
湯畑源泉のお湯は草津の中では刺激もマイルドだと思うが、それでも強い酸性泉で肌当たりはぬるっとする。夕方の日差しの差し込む日新館の浴室は他に誰もおらず、時間が止まっているようだった。