子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 濁り湯は深さがわかりにくいで注意
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★★★ 脱衣所に畳の台あり
子連れ家族のための温泉ポイント
妙乃湯の温泉に入るのは19年越しの悲願!!!
あの日入りたいって言ったのに却下された。わざわざ憧れの乳頭温泉郷まで来て、鶴の湯温泉と黒湯温泉に入ったところで夫の「もうおしまい」宣言。子供たちが小さかったからこれ以上お風呂に入るのは禁止!って。そりゃそーだけどぉ。
それで妙乃湯ではランチだけ食べて去った。あの有名な滝の見えるオレンジ色の濁り湯に入りたかったのに。
その後もなかなか再訪叶わず。2019年に仕事で乳頭温泉郷に来たものの鶴の湯温泉しか寄れず、ようやく2020年念願叶って妙乃湯にやってきた。しかしここでも待つのが嫌いな夫は難色を示す。
見ての通り混んでるよ。コロナで人数制限しているからいつ入れるかわからないよ。乳頭温泉郷の別の温泉から回った方がよくない?
いやいやそれは短絡的。夫よ違う、違うんだよ。いい?妙乃湯は乳頭の他の宿より立ち寄り入浴時間が短いんだよ。10:30~14:50なんだよ。だからこそ短い時間に日帰り客も集中して混むんだよ。
しかも乳頭温泉郷では鶴の湯温泉の知名度が突出しているけど、二番手はたぶんここ(人によっては黒湯)。だから逆にね、ここさえクリアしてしまえば他は楽勝なんだよ?ここは待つべき。そうしないと入る機会を逸するかも。
というわけで妙乃湯でランチを食べながら入浴時間を待つことにした。結局19年前と同様妙乃湯で食べてるんだが。といっても乳頭温泉郷で食事が取れるところ自体限られてるけどね。
さてようやくお風呂に入れる。
とりあえず妙乃湯について簡単に説明すると、野趣あふれる乳頭温泉郷随一の女性受けのする宿。小綺麗で洒落た雰囲気で売ってる。他の宿との差別化がはっきりしている。
そのあらわれの一つが混浴露天風呂のシステム。たぶん乳頭温泉郷で唯一バスタオル巻き・湯あみ着着用可能。フロントで混浴用のバスタオルが550円でレンタルできる。
温泉はオレンジ色の濁り湯である金の湯と無色透明な銀の湯の2種類があり、お風呂の種類も多い方。ただし脱衣所1ヶ所から全てのお風呂にアクセスできるので脱ぎ着は手間が掛からない。
脱衣所を出るとまず展望のない岩の露天風呂があり金の湯で満たされている。その先は道が二手に分かれて左はあの有名な混浴、右はシャワー室と銀の湯に繋がる。銀の湯の内湯前に脱衣棚のようなものがあり、昔はここで脱ぎ着もしていたのかなと思う。
銀の湯の内湯は足元が玉砂利で入ると足つぼが刺激される感が。そこから段を上っていくと2人も入ればいっぱいの四角い木の露天風呂に出る。湯口は大木から出るような感じで、なんだかパワースポット的な祠もある(裸でお参りするのか)。
銀の湯は加熱源泉で無色透明、肌触りはキシつきが強い。においは特にない。
最後に混浴の金の湯へ。ここは金の湯だけかと思ったら、斜め後ろに銀の湯?っぽいぬる湯浴槽もあった。
金の湯は濁りがとても強い。沈めた手足はもう見えず、オレンジ色の粒が漂っているのが目視できる。湯口のお湯は透明なのだがすぐに酸化してしまうのだろう。酸性の含鉄泉で、わずかに金属臭。
とにかくこのお風呂に入っていると目の前に滝が見えるのがいい。滝というか、砂防なんだけど、水の動きと音が視覚と聴覚を楽しませてくれる。特に水面がキラキラしていつまでも見飽きない。
追記
乳頭温泉郷の鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村乳頭温泉郷いずれかの宿に宿泊すると、「乳頭温泉郷湯めぐり帖」(1,800円)を購入することができる。
これは一回ずつ乳頭温泉郷の各宿の湯に入れるというもので、ほぼ三ヵ所回れば元が取れてしまうというありがたいスタンプ帳(いわゆる乳頭温泉郷湯巡り手形)。チェックイン前からどの宿のフロントでも購入できる(乳頭温泉郷のいずれかの宿に宿泊予約を済ませていることが条件)。