子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 温度はぬるめの浴槽が多い
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★★ かろうじて唐子の湯の脱衣棚がベビーベッド代わりに使えるか?
乳頭温泉郷 孫六温泉 体験レポート
乳頭温泉郷の孫六温泉は冬季休業宿ではないが2019冬~2020春は休業した。休業しない年でも冬は温泉郷巡回バスである「湯めぐり号」は孫六温泉までは行かれない。途中の大釜温泉で下車してあとは雪道を歩いてアクセスしなきゃならない。
孫六温泉と黒湯温泉を結ぶ道
そんなひときわ奥まったところに建っている秘湯。しかしやはり乳頭温泉郷の黒湯温泉からは、実は歩いて3~4分で孫六温泉前に架かる橋まで行かれる。車だとぐるっと回らなければならないし、冬はそもそも黒湯温泉が休業しているので道も使えないが。
先達川に架かる橋
私たちは9月に黒湯温泉に泊まったので、その朝歩いて孫六温泉まで出かけてみた。すぐに先達川が見えて、渡れば孫六温泉。しかし川の水は透明に見えるけど川底は赤茶色に染まっていてこれも温泉かと思っちゃう。
なんだか川の色が凄いように見える
源泉は4本あるという。特に「石の湯」の内湯と「唐子の湯」は足元湧出なので底はコンクリで固めていないそうだ。鶴の湯温泉以外にも乳頭に足元湧出のお風呂があるんだね。
受付棟はあの上
さてここで孫六温泉のお風呂を整理すると、まず「石の湯」は男女別の脱衣所から、混浴の内湯、混浴の露天風呂浴槽×2、そして女性なら女性専用露天風呂にアクセスできる。もうひとつの「唐子の湯」はごくシンプルに男女別の脱衣所からそれぞれの内湯に行かれる。
唐子の湯の湯小屋外観
「石の湯」の入口から入ると、玄関のスペースからいきなり階段下の混浴内湯を見下ろすことになる。すごい!お湯が紺色に見える。あれが足元湧出のうち1つか。この紺色のお湯のお風呂の横から混浴露天風呂に出られる出口がある。
石の湯の混浴内湯
さて、では脱衣所はどこ?ときょろきょろすると、左にドアを発見。開けると女性の脱衣所があり、その先は女性用露天風呂に続いていた。
最初に入った混浴露天風呂のお湯は透明でぬるめだった。2つ岩風呂の浴槽があるうち、特に川に近い辺りがぬるい。ふわっと肌の上に何かをまとっているような手触りがいい。少しマッチ臭もする。
石の湯の混浴露天風呂1
石の湯の混浴露天風呂2(川に近い方)
一方さっき見下ろした紺色の混浴内湯は、入ってみると底がうっすら見える程度の透明度。日によって色が変わり、荒天の日など真っ白に白濁することもあるのだとか。気持ち熱め。というか孫六のお風呂の中では一番熱かった。マッチ臭も強く湯の花もたくさん。
石の湯の混浴内湯
「石の湯」最後に紹介するのは女性専用露天風呂。薄い紺色のお湯で川が近い。ぬるめ適温で湯口が2つ。どっちからもぬるいお湯が出ている。ふわふわする湯の花も多く、とにかくここは川の眺めがいい。孫六で一番川がよく見える露天風呂だった。
石の湯の女性専用露天風呂、一番川がよく見えた
湯の花がふわふわ
最後に別棟の「唐子の湯」。ここは男女別の内湯。浴室も浴槽も木製。お湯はやはり薄い紺色で、ふわふわした湯の花が多い。手触りはとても滑らかで、においはマッチ臭はするものの「石の湯」よりは弱めだった。
唐子の湯の女湯
唐子の湯の男湯
孫六温泉は乳頭温泉郷でも一番山奥の秘湯らしさが感じられた。どこか時間の流れがゆっくりしているような雰囲気。ここで1週間過ごしたら、下界では1年ぐらい経っていそう。仙人が出てきても驚かない。
手前が唐子の湯で、奥が石の湯
追記
乳頭温泉郷の鶴の湯・妙乃湯・蟹場・大釜・孫六・黒湯・休暇村乳頭温泉郷いずれかの宿に宿泊すると、「乳頭温泉郷湯めぐり帖」(1,800円)を購入することができる。
これは一回ずつ乳頭温泉郷の各宿の湯に入れるというもので、ほぼ三ヵ所回れば元が取れてしまうというありがたいスタンプ帳(いわゆる乳頭温泉郷湯巡り手形)。チェックイン前からどの宿のフロントでも購入できる(乳頭温泉郷のいずれかの宿に宿泊予約を済ませていることが条件)。