4.渋温泉路地裏探検隊
裏山のようなところに七操の湯の源泉発見。
七操の湯と言えば九湯巡りの第七湯だっけ。
それから信玄かま風呂の横を下り、再び石畳の町中へ。
指示書通りに七操の湯の前に来たが、場所と問題が合わない。変だと思ったのはうちだけではなく、何人も外湯の前で首を捻っている。観光課の関係者か参加者か判らないが、男性が「これは指示書が間違いだよ、正しいのは向こうの道だ」と指さした。
何だかよく判らぬまま、今度は
竹の湯の前に来る。うん、文面はこちらで良いみたい。するとこの回答は第四湯の竹の湯で「四」だ。
ここいらあたりから、指示書の示す道は益々細くいかにも路地裏といった雰囲気になってきた。
普通に温泉旅行に来たら、絶対気づかなかったような細い細い通りだ。古い町並みは面白い。
最後に三つ並んだ提灯の下がる橋までやってきた。ああ、この提灯はそれぞれ「渋」「温」「泉」と書かれていたのか。橋の名前も問題になっている。これは「しぶゆばし」。
たぶんこれであとはやまびこ広場に戻るだけなんだけど、まだ白紙の回答欄が二つ残っている。時間も20分近くある。パパと子供たちをこの橋に残して一人でもう一度コースを廻って探してみようか。
小走りで
渋大湯のところに戻り、大湯周辺を探すが見つからない。町の観光課のやることだから、民営の旅館などに不公平が出ないよう問題は公の場所から常に出題している。外湯や神社仏閣や道ばたの碑などだ。
やっぱり高薬師から先がくさいな。仕方ない、もう一度石段を登るか。
ぜいぜい・・・。
見つからない。完全に3キロコースをもう一回りしてしまった。時間がない。結局あと二つの問題は解けなかったけど戻ろう。
走り回ったせいで暑いと思ったら、いつの間にか空は青空だった。
雨の予報も何のその。やっぱり今日もお日様にこにこ。光が当たると山紅葉が美しい。
貴重な残り時間で全ての問題を解こうとみんな必死だ。町のあちこちで黄色いゼッケンをつけたグループがうろうろしている。
小学校高学年ぐらいの女の子三人組が、土産物屋のおばちゃんに指示書を見せて聞いていた。
なるほど。
地元の人に聞くのも有りなのね。
彼女たちが探していた回答は
安代大湯だった。
「あそこだ!!」
走って大湯前に行き、答えを書き込んでいる。
良かったね、見つかって。