子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★☆☆☆☆ 泉質★★★★★ 温度はとにかく激熱 泉質は特に問題無し
- 設備★☆☆☆☆ 雰囲気★★★★☆ 赤ちゃん向けの設備などは特にない
子連れ家族のための温泉ポイント
湯田中・渋温泉郷というと、信州の北に位置し、今なお古くからある石畳の温泉街を残す町並みとして知られている。
湯田中・渋温泉郷とひとくくりにされるが、その中には湯田中温泉、渋温泉の他、新湯田中温泉、安代温泉、穂波温泉、角間温泉、星川温泉、神林温泉、地獄谷温泉などのいくつもの温泉地が含まれる。
その中で安代温泉はメジャーな渋温泉のちょうど隣に位置する。
九湯巡りで知られる渋温泉の石畳は、横湯川の下流から行くと、実は始めの方に並んでいる木造建築の宿などは渋ではなく安代温泉の宿になる。
安代温泉には二つの外湯(共同浴場)がある。
安代大湯と開花湯。そしてその両方が、鍵付きで地元民と宿泊者専用だ。今回は安代温泉の安代館に宿泊して鍵をお借りした。
大湯の建物はなかなか立派だ。建物の前にある赤い郵便ポストがいい味を出している。
軒下に掲げられた題字は、20年間も長野県知事を勤め上げた吉村午良前知事の筆。
中はタイル張りで、直線と円形を組み合わせたデザインなど、安代館のお風呂にも共通するところがある。
浴衣も着ずに午後3時頃に行ったら、何故か地元の人と間違われてしまった。
その日は清掃日で、ちょうど張りたての綺麗なお湯に入れるとのこと。わくわくする。
(画像はまだお湯が溜まりきっていないところ)
他の共同浴場も後で巡ってみて思ったが、地元の人はみんなマイシャンプーや石鹸を持ち歩いていてがしがしと洗っているので判る。ここでの観光客は、基本的にみんなどこかの宿に泊まって鍵を借りているはずだから、不便な外湯で洗髪したりなどしない。シャワーのある宿のお風呂でやってくるはずだ。
掛け湯をすると、うわあ、確かに熱い。これは子供たちを連れてくるのは無理だ。
飯坂温泉鯖湖湯クラスの熱湯だ。
出汁昆布臭。無色透明すっきりしたお湯で、ぬれたまま腕をこするとオイリーなすべすべ感がある。
何度か出たり入ったりを繰り返すうちに、足がすっかりまだら模様になってしまった。鯖湖湯の時と同じで、膝下がずきずき痛み出した。
ここのお湯は湯田中から引いていて、開花湯も安代館も同じ源泉だという。但し、安代には安代の独自源泉もあり、いくつかの宿で共通で使われているそうだ。
夜にもう一度、安代大湯を訪ねてみた。
今度は観光客が何人も入って、少しぬるめてあった。
観光客の一人が「あれ?」と驚いた声を出した。
「入り口はどこだっけ?」
そう、何故か安代大湯には入り口と脱衣所が左右二ヶ所にある。入ってきた方を間違えると、脱いだ服が無い!?なんてことになるかもしれない。