さて、今回の新潟旅行で我が家が楽しみにしていたことがある。
我が家というか、特に子どもたち。
それはスキーをすること。
去年の年末年始はまだまだうちの子どもたちは滑れなくて、カナだけはまつだいファミリースキー場のスクールに入れたけど、レナは年齢制限で入れられなくて、ずっとパパがつきっきりで相手をしていた。
これがもう地獄。
中腰でずっと子供を支えていなくちゃならないし、リフトにも乗れないから引きずったり抱き上げたりして上に運ばなくちゃならない。
まあまつだいファミリースキー場は小学生未満はスクールに入れてくれないというのだから仕方ないにしても、どこかのスキー場でさっさとスクールに入れれば何十倍も楽になるのにと私などは思ったものだ。
でもパパはあまり真剣にスクールに入れようとは考えていなかったようだ。
しばらくずるずると自己流で教えていたが、去年の春休み、ようやく二人をいっぺんにスクールに入れられる機会が訪れた。
これまた新潟の、赤倉温泉スキー場。
(旅行記
赤倉温泉子連れスキー参照)
ここでスクールに入って、二人とも一気に上達した。
そして今年。
ちょうどスキーが楽しくなってきたところ。
松代に着いたらみんなでスキーを楽しもうと、古くなったり足りなかった道具やウェアは新調し、パパは出発前に丁寧に板にワックスを掛けた。
だから私は言った。
「みんなでスキーに行ってくれば。雪は降っていないみたいだし、私は留守番しているから」
流石に昨日の今日で自分にスキーができるとは思わない。
ここは一人、休息していよう。
・・・ちょっと寂しいけど。
と思ったら、すかさずyuko_nekoさんが「私も残る」と言い出した。
「よしかさん一人にできないしさ、私はできればスキーはしたくないから」
yuko_nekoさんはスキーはあまり好きじゃない。
去年もちょこっと滑ったら直ぐに降りてきてしまって、後は板も持たない私とずっとゲレンデの下の方でおしゃべりしていた。
とはいえ私の都合で一緒に残ってもらうのはいくら何でも申し訳ないと思ったが、彼女が「良かった~、よしかさんが残るって言わなかったら絶対一緒に行かされるもの。私、行きたくないのよ」と、私にとってもありがたーい台詞を言ってくれたので、これは互いに渡りに船と二人で残ることにした。
そして子どもたちにスキーウェアを着せたり、手袋ゴーグルなんかを確認したりしていたら、やはり支度をするために囲炉裏の部屋に入ってきたyuko_nekoさんが、それはそれはグッドなアイデアを出してくれた。
「ナステビュウに行こう」
つまり、私は最初、この広くて寒い古民家で一人で待っているつもりだった。
けれどyuko_nekoさんが一緒に残ってくれることになって、話し相手ができてそれだけでも嬉しかった。
スキーを終えたらみんなで温泉に行くのはまあお約束というものだ。
元旦の夕方に快く入浴させてくれる温泉といえばやはり日帰り専門施設。
そこで出てくるのがご近所松之山温泉にある
ナステビュウ湯の山。
どうせならスキーの後に行くのではなく、最初から私たちをナステビュウに運んでもらって、スキーチームが帰ってくるのを一日、ナステビュウで待っているのがいいんじゃない? というのが、yuko_nekoさんの提案だ。
ナステビュウはお気に入りの温泉だ。
松之山らしい濃厚な塩分の温泉で、かつ
鷹の湯や
凌雲閣や
翠の湯よりも臭いがあっさりしているところが好きだ(翠の湯はどうせ冬季は休業だが)。
古民家と違って、大広間は暖かいし、お腹が空けば美味しいコシヒカリおにぎりもデザートもすぐに食べられる。何より温泉に入り放題だ。
こんなに美味しいアイデアは無い。
yuko_nekoさん、ナイスだよ。
荷物にタオルとバスタオルを詰めながら思った。
「・・・そ、そう言えば、ナステビュウはタオル付きだっけ」
私なんかはいつもタオルを持ち歩いているので、できればタオル無しでもうちょっと安いと嬉しいのになと思う。
大人700円は高すぎはしないけど、タオル無し500円だとなお良いのに。
で、タオル付きであることは判っているのだからタオルはいらないはずなのに、何故か念のためやっぱりタオル類を持参する私たちであった。
まあバスタオルは大広間での枕代わりにしてもいいよなんてほざきながら。