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◇◆がんばれ新潟◆◇
雪国のお正月2007

5.ナステビュウな一日






 運転手はがっちゃん。
 がっちゃんのデリカに全員で乗り込んでいる。
 松之山までの道もほとんど雪がない。
 豪雪地帯の名が泣いている。
 周辺の景色は一応雪景色だが、路上に一片の雪も無いだけで去年とは違う場所のようだ。
 それでも年末に多少降ったからこうして積もっているんだと昨日若井さんが言っていた。
 その前に降った雪はもうみんな溶けてしまったんだそうだ。

 「松之山まで来るんなら、何もまつだいファミリースキー場に行かなくても他にもスキー場がありそうだな」
 「うん、松之山温泉スキー場がどこかにあったはずだよ」と私。
 「どこかって、どこ?」
 「・・・地図、持ってきてない。ナビで調べるとか?」
 「こういうときはぁ」とパパ。「ナステビュウに寄るついでにナステビュウで道を聞いてみりゃいいんだよ」
 なるほど。

 去年も元旦に入った初湯はナステビュウだった。
 一昨年は千手温泉千年の湯だったな。
 そんなことを考えながら入り口から入ろうとしたら、何やら張り紙がある。
 「料金変更のお知らせ 貸しタオルが別料金になります 3月からはタオルをお持ち下さい <中略> 大人700円→500円」

 おお。
 何だか「こうだったらいいのに」と思っていたまさにその通りになっているぞ。
 でも3月からなの?
 残念、今回は旧料金のままか。
 でもカウンターで料金を聞くと、タオル持参なら500円でいいですよ、とのこと。
 ラッキー。
 料金改定のことなんて何も知らなかったのにタオルを持参してばっちりだ。
 ついでにスタンプカードは持っていなかったけど、入場券の上にスタンプを押してもらった。
 どうせ毎年来るんだし、二家族で入ればあっと言う間にスタンプ溜まるかも。
 近所の温泉ですらスタンプなんて集めないのに笑える。

 パパとがっちゃんと子どもたちは、ナステビュウのカウンターで松之山温泉スキー場の場所を聞いて、そちらへ向かってしまった。
 ナステビュウの前の道をただ真っ直ぐ行けばスキー場に着くそうだ。
 私たちは大広間の禁煙席に荷物を置いて、まずはお風呂に入ろうねとほくほくしながら暖簾を潜った。

ナステビュウの大広間休憩室。携帯のカメラで撮影したので写りがいまいち。



 館内入って直ぐに臭うと言う訳じゃないけど、やはり脱衣所まで来ると松之山らしい油の臭いが漂ってくる。
 内湯にちょっとだけ入って、すぐに露天風呂に出た。
 やっぱりナステビュウは露天風呂が好き。
 外に出たとき風が吹いてきて、うわっ、寒いと思った。
 早く早くお湯に入らなきゃ。足の裏の石の感触も固くて冷たい。

 「ふぅー、良い湯だね」
 病み上がりなのだから、あまり長湯は良くないと知りつつも、入るとなかなか出たくなくなる。
 「ナステビュウ、最高」
 「ねーっ」
 外気温が低いのでのぼせてもお湯から出て涼む気にはなれず、やっぱり結局入り続けてしまった。

 出ようとして少しふらついた。
 ゆっくり行こう。
 昔、貧血が酷かった頃は家のお風呂に入っても、出るとき必ず目の前が真っ暗になった。なんか、周りの景色がぐるぐる回っちゃうんだよね。やばすぎだ。
 それに比べれば別に今回は大したことはない。
 ちなみに当時、お風呂から上がる度に目を回していた私が、目を回さずに上がる術をいくつか編み出していたので書いてみよう。
 1.一度お風呂の中で立ち上がって、目が回ってきたらもう一度お湯に入る。目が回るのが止まったら出る。もう目は回らない。
 2.頭の位置を低くしたまま上がる(おじぎをしているような姿勢で)。
 医学的に正しいのかどうかは判らないけど、これで目が回るのは止められた。まあ端から見ていると格好悪いが、毎日のことだし倒れても困るんで。

このときはお風呂の撮影はしなかったので、3年前に撮ったナステビュウの露天風呂を参考までに貼っておきます



 何度でも温泉に入れる環境だったが、結局私たちはパパと子どもたちが戻って来るまで後はずっと大広間でおしゃべりしていた。
 コシヒカリのおにぎりを食べた後は、yuko_nekoさんはビール、私はクリームあんみつ。
 話題は別に温泉のことじゃなくて、仕事のことだったり日常の愚痴だったり。
 朝は晴れていて、ちょうどスキーに行く頃は曇りがちだった空も、いつの間にかまた真っ青に晴れ渡っていた。
 毎日気にして天気予報を見ていれば、新潟、特にこの辺りの冬場の天気は雪か曇りばかり続いているのが判るはずだから、こうして去年に続きスキーをしようと思った日にこんな風に晴れてくれるとそれはとりわけ幸運なのだと思える。
 私たちが陣取った窓際の席は、ガラス越しの直射日光で暑いくらいだった。

 yuko_nekoさんがノートパソコンを取り出して開くと、意外にもセキュリティのかかっていない電波が弱いながらも届いていることが判った。
 まさかこんな山の中でタダでネットできるとは。
 早速自分の掲示板に新年の挨拶を書き込む。
 そうなんだ、大晦日の夜をまるまる寝過ごしてしまったから実感が湧かないけど、今日はお正月。もう2007年なんだ。



2-6松之山温泉スキー場での顛末へ続く


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