◆◇九州温泉巡り旅行記◇◆
阿蘇-長湯温泉-黒川温泉
1.鍋ヶ滝へ行ってみよう
結局黒川温泉では
山みず木に泊って、
いこい旅館、
黒川荘、
耕きちの湯、
新明館のお風呂に入ったが(新明館の話はこれから書く)、色や泉質はそれぞれ異なりつつも、火薬のようなにおいに代表される印象というものが共通していて、なんというか、カクテルのようだなと思った。
ベースにしているお酒は同じで、混ぜたジュースがそれぞれ異なる。
だから色や肌触りや、表に現れる泉質名が単純泉だったり硫黄泉だったり炭酸水素塩泉だったりと異なっても、共通する印象がある感じ。
それはそれで温泉地全体が協力し合って成り立っている黒川温泉そのもののようで興味深い。
黒川温泉入浴手形。いこい旅館と黒川荘はスタンプ押してもらって、まだあと一回分シールが残っているところ。
最終日 2014年8月30日(土)
朝は6時前に山みず木を出た。
チェックアウトしたのではなく、朝食前に行きたいところがあったのだ。
温泉ばかりをチェックし、プランニングしていた私と違って、パパはお風呂以外の観光もチェックしていた。
昨夜のうちに決めていた。「滝を見に行こう。道路が混むといけないから、朝早く」と。
「じゃらんのCMに出てる滝、鍋ヶ滝って言うんだけど知らない?」
滝の名前は知らないけど、そういえばCMでいろいろ観光名所が映る中に滝があったような。
後から鍋ヶ滝はじゃらんの以前はお茶のCMなんかにも出ていてそれでブレイクしたと知った。
とにかく滝の裏に回れる「裏見の滝」ができることが人気ポイントらしい。
山みず木を出発してちょうど30分ぐらい。
うすぼんやりと朝もやにけむる田舎道を走り、いつの間にか町中に入ったと思ったら道の駅小国があり、それからまた住宅地のようなところを進むと、鍋ヶ滝の駐車場に着いた。
確かに観光用に道路を拡張しようとしている兆しはあるが、まだこれではあっという間に渋滞しそう。
駐車場にはまだほとんど車が停まっていない。朝早いからだ。
「滝入り口→」と札の付いた遊歩道は最近整備されたもののようで真新しい。
最初は緩やかなスロープで、それから階段が続く。川の近くまで降りられるように、下へ下へと。
昨日の雨か、朝露なのか、道はぬれて滑りそうなので気を付けながら下る。
ところどころの階段の隅に動くものがいて目で追うと、それはオレンジ色の沢蟹。結構あちこちにいる。
変な人形から始まって、鍋ヶ滝公園の駐車場に車を停めて、公園の遊歩道を鍋ヶ滝に向かって歩いているところ