黒川温泉 耕きちの湯

食事もできる日帰り温泉、レトロで綺麗な建物に白濁湯

  • 所在地 〒869-2402 熊本県阿蘇郡南小国町満願寺6363-1 TEL 0967-44-0840
  • 公式サイトURL http://koukichi.ftw.jp/
  • 泉質 単純硫黄泉
  • 営業時間 9:00~17:00 定休日 無し(食事処は水曜定休)
  • 日帰り入浴料 大人400円もしくは黒川温泉入浴手形(1,300円で3枚つづり)1枚使用、小学生以下200円、幼児100円、家族風呂 大人2人1,400円 3人1,800円 4人2,000円
  • 設備等 男女別内湯、貸切家族風呂(有料)、食事処耕きち
  • ※午前11時~午後17台まで1時間に1本、無料巡回バスが、温泉街中心、山みず木、耕きちの湯を回っている
  • 新明館山みず木、耕きちの湯はグループ経営であり、新明館又は山みず木に宿泊すると、「新明館グループ三湯めぐり」と称して残る二ヶ所に300円の入浴料で入れる(湯巡り手形より安い)
[2014年8月のデータ ただし日帰り料金・日帰り休業日、営業時間は2015年7月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 適温の浴槽と気持ち熱めの浴槽がある。
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ コインロッカーの横のベンチがベビーベッド代わりに使えるかも

黒川温泉 耕きちの湯 体験レポート

黒川温泉耕きちの湯、男湯浴室
黒川温泉耕きちの湯 女湯。画像をクリックで拡大。

 湯小屋の戸を開けて感嘆の声を上げる。
 これはまた素晴らしく良い浴室だ。
 先客はいないし、これ、独り占めしちゃっていいのかな。思わず笑みがこぼれるよ。

黒川温泉お食事処耕きち 黒川温泉食事処耕きちの入口
古民家を移築した食事処耕きちの建物。花が植わっている外観の画像はクリックで拡大。

 耕きちの湯は黒川温泉観光案内所である風の舎の担当の女性が「実は一押し、食事も取れますよ」とたいそうプッシュしていた日帰り温泉だ。
 黒川温泉と言えば露天風呂巡りの入浴手形で、入浴手形と言えば旅館のお風呂のイメージが強く、つまり事前にチェックしていたのは旅館ばかりだったので、日帰り専門である耕きちの湯はノーマークだった。
 リーフレットの写真を見ると思いのほか雰囲気が良さそうだし行ってみますか。

 耕きちは泊っている山みず木から車で数分。ということは、黒川温泉の中心地からはさらに離れているということだ。
 この距離感が穴場っぽさを出しているのかもしれない。

黒川温泉耕きちの湯の外観 黒川温泉耕きちの湯の暖簾
耕きちの湯の外観と暖簾。外観の画像はクリックで拡大。

 着いたところは絵のように素朴な野の花が木の柵の前に咲く古民家を移築した建物だった。
 夫はこういう佇まいが好きなので、お昼もここで食べれば良かったと言った。そのくらい気に入っていた。

 お風呂はその建物ではなく、庭の奥の湯小屋。
 受付は母屋の正面、湯小屋の斜め前に建つやはり雰囲気の良い木造の建物で、そこでリーフレットのスタンプを見せて入浴料を払った。

黒川温泉耕きちの湯のお湯 黒川温泉耕きちの湯の天井
女湯と男湯は左右対称。

 中は広いのに脱衣所と浴室が一体になっているところが外湯っぽい。
 長方形の浴室は、木造の四角い浴槽や板張りの床、木組みの天井などきっちりと和風でありながら、正面の窓の形や隅に置いてあるチェアーが洋館風で、全体として大正浪漫の雰囲気を醸し出している。

 お湯は明るい灰色の濃い濁り湯。火薬のにおいもとても強い。
 四角い浴槽は二つ並んでいて、入り口に近い方が少しぬるく、窓際が熱め、といっても熱すぎはしない。熱めでさっぱりぐらいの感覚。
 そして手前の浴槽は中央に丸太を渡してあり、ここに頭を乗せてリラックスしてくださいと言わんばかり。
 共同浴場にありそうな木の湯口の樋にはクリーム色の硫黄成分が沈殿している。

黒川温泉耕きちの湯、男湯浴室
黒川温泉耕きちの湯 男湯。画像をクリックで拡大。

 肌触りもよく、何から何までいかにもという温泉。
 勿体なくもざばざばと掛け流されていくお湯に入っているだけで贅沢な気分になる。
 湯船に浸かって窓から見える緑も鮮やかで幸せ。
 いい風が入ってきた。

黒川温泉耕きちの湯の女湯浴室 黒川温泉耕きちの湯の湯口
耕きちの湯の女湯と湯口。浴室全体の画像はクリックで拡大。