はたしてその小路を入り裏へ回れば確かにあった中湯共同浴場。
まったくどの外湯も一筋縄ではいかない場所にこっそりと入り口を開けている。
とても渋い雰囲気の建物だが、他の共同浴場とは少し雰囲気が違っている。後でgooglマップで調べたら同じ住所が上山市老人いこいの家という名称になっていたので、先ほどの
葉山の寿荘ではないが、ここも年配者向けの施設を兼用しているようだ。
浴室は少し狭く思える。
他と同様湯気が凄くて視界が悪いが、入ってすぐ右手の壁際に二つの浴槽がくっつけて並べてあるようだ。
湯口に近い方が熱い湯、浴槽の一部がつながって、また上からあふれた分がもう一つの浴槽に流れ込んでいるらしい。
迷わず熱い方に入ったところでもう一人お客さんが入ってきて隣の浴槽に入った。
この熱い湯は本当に熱かった。
最初に入った
新湯の澤の湯も熱かったがそれにも増して中湯は熱かった。その熱い湯が湯口からざんざんと注がれて流れていく。浴槽に対する投入量はここが一番多かったと思う。
湯口はここも塩の塊みたいな析出物がびっしりとついてざらざらになっている。無色透明。臭いは特に無い。
何だか
かみのやま温泉に何湯も入ったことで熱さになれちゃったみたい。熱いと思いながらも無理しないで入ることができた。
しかし時間はあまり無い。
適当なところで切り上げて中湯共同浴場を後にした。
先ほどの小路に出ると正面に上山城が見えた。