玉川温泉から戻ってきて後生掛温泉に到着したのは午後4時ちょっと過ぎ。
結局今日は一日降ったり止んだりどこもずっと雨模様だった。
GWの始まりかけの日として1泊2食付1万5千円前後という宿泊料金は、決して高くはないが、我が家の予算からするとかなりお高めであることも確か。何しろ今回の5泊6日の旅行で一番高かった。
よってそれなりの部屋、それなりの食事への期待がある。昨日泊まった台温泉中嶋旅館はもう特例中の特例レベルでコストパフォーマンス最高だったから、そこと比較しちゃいけないけど、どうしてもこの旅行中は泊まる宿泊まる宿、中嶋旅館と比較せざるを得ない。
外観を見て夫はちょっとがっかりしたようだ。8千円の宿ならむしろ、「いいじゃんこのノリ」とテンションを上げるところだが、1万を越す価値があるか。
しかし玄関を入って気分は変わった。鬱々とした雨模様の中から明るく乾いたロビーに移動したからだけでなく、外観をパッと見た時よりずっと落ち着いていて綺麗だったからだ。広すぎず、狭くも無く、ごてごてとしておらず、安っぽさが無い。染みついた歴史のようなものは感じられないが、整っていて居心地の良い雰囲気。
後生掛温泉には湯治専門のオンドル部があるので、いかにも昔ながらの山の温泉らしい鄙びなどはそちらで感じられるのだろう。旅館部の方は清潔で小奇麗な宿で落ち着いて過ごしたいと考える一般の観光客が安心して泊れるようになっていた。
まあなんだその、料金相応だと感じた。
部屋も真新しく十分な広さがあった。
浴室の説明を受けたが、大きな浴室と小さな浴室があって、大きな浴室はいわゆる後生掛温泉のシンボルでもある大浴場、小さな浴室は旅館部専用の浴室との事だった。
それでは早速お風呂へ行ってみよう。