ここで八幡平の温泉をちょっと整理しておこう。
八幡平は岩手県と秋田県にまたがる奥羽山脈の一部で、八幡平アスピーテラインという絶景ドライブロード周辺を中心に数多くの温泉が点在している。ちなみに源泉温度が高すぎて蒸気化しているため、それを水に通して湯船に注いだいわゆる造成泉が多い場所でもある。
造成泉は青みがかった綺麗な乳白色の温泉になることが多く、見た目がとても絵になる反面、浴感が軽すぎて物足りないという人も多い。
八幡平の温泉を地図で見ていくと、アスピーテライン沿いに岩手県側から八幡平御在所温泉、ふけの湯温泉、大深温泉、後生掛温泉、大沼温泉と来て国道341号線にぶつかる。
また、アスピーテラインから分岐した八幡平樹海ライン沿いにも八幡平温泉、松川温泉、籐七温泉などが並ぶ。
341号線沿いも北へ向かえば銭川温泉、志張温泉、東トロコ温泉が、南へ向かえば玉川温泉、新玉川温泉、新鳩ノ湯などが名を連ねている。
これらのうち、八幡平御在所温泉、東トロコ温泉などは既に廃業・閉館しているらしい。
今回宿泊予約したのが後生掛温泉で、過去に入ったことがあるのがふけの湯温泉と藤七温泉だったので、残りの温泉のうち、絶対に入ると決めていたのは玉川温泉(または新玉川温泉)で、その次に入りたいと考えていたのは松川温泉だった。
ただし、松川温泉は八幡平アスピーテライン沿いではないし、八幡平樹海ラインの中でも特にアスピーテラインからは離れた位置にあるため、寄れない可能性も高いと正直なところ半分諦めていた。
ところがさっきも書いたように考えていたより早く花巻温泉郷を離れて、朝のうちに八幡平の入口に着きそうだったし、何より天候が酷い。時々雨がぱらつくどよどよの曇天。はっきり言って温泉に入る以外何の観光もできなそう。
というわけで、松川温泉方面に行って良いと判断が下った。その代わり、天気が良くて空いている日に再訪したいと思っていた藤七温泉はやめやめ。景色が見えない日に行っても魅力は半減どころか1/10。しかもGW始まりかけだから空いているわけがないしね。