二軒目に寄ろうと考えていたのは波来湯(はこゆ)。単純に八幡の湯、鯖湖湯に続いてパルセ飯坂から近そうだったから。
鯖湖湯から歩いて3~4分。摺上川沿いに建つ波来湯は思っていたよりずっと立派な建物だった。もっと地元の人向けの小ぢんまりとした共同浴場だと思い込んでいたので驚く。瓦屋根で楼閣を載せた外観は、鯖湖湯とは雰囲気が違うが十分温泉街のランドマークとして機能しそう。実際波来湯は電車で来た場合は福島交通飯坂線の飯坂温泉駅からとても近い。
それに駐車場があるのにも驚いた。といっても、後から知ったがこれは身体障碍者用の駐車場で、一般の人は使えない。
道路側から見ると建物の半分は屋根つきの回廊で本体がとても小さく見えるが、実際の浴室はこの下にある。川べりに建っているので入口は1階ではないのだ。
2011年に建て替えられたというだけあって、中も綺麗。バリアフリーを意識した作りでエレベーターも完備。
休憩室とまでは言えないかもしれないが、受付の前にはロビーのスペースがあり椅子が置かれているし、帰りに気付いたが川に張り出したベランダがぐるっと建物を半周囲んでいて、そこにもベンチが並べられていた。
湯上りに旅館の立ち並ぶ摺上川の景色を見ながら休憩するにもいいかも。
その代わり、ここは飯坂の他の共同浴場より入浴料が100円高い。
ところで外観は観光客向けっぽくも思えたけど、実際は波来湯はバリアフリーもあって地元のお年寄りがこぞって来ているようにも思える。鯖湖湯より地元率高し。とっても混んでいた。
脱衣所はベビーベッドは無いがおむつ替え台はあり。
浴槽は壁側に二つ並んでいる。左がぬるめで右が熱い湯。ぬるい方の温度は43~41度をいったりきたり。熱い方は電光が消えていて何度かわからず。
体感温度的には熱い方は鯖湖湯より熱かった。体感温度的に45度ぐらい。
入れないほどじゃない。30秒と保たずすぐに飛び出るほどでも無い。しばらく入ってそのうち膝下が少し痛み出す程度。
ちなみにぬるい方は加水表示あり。熱い方は掛け流し表示あり。
ここは甘い石のにおいより、美味しそうな海苔の佃煮みたいなにおいがする。やはり肌の上にふわっと何かが掛けられているような感覚と、滑る感触がある。
そのうち洗い場からフローラルなシャンプーの香りが漂ってきて、ほのかなお湯のにおいはかき消されてしまった。