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滑川温泉湯治日記1-9


9.美人になる湯

 子供料金は小学生からということで、レナは無料。大人は500円だ。
 立ち寄り入浴は露天風呂のみで、坂道を登った上にある。
 砂利道を登ると背後の山がせり上がって景色がよい。前に入った露天風呂はこんなに見通しの良い場所ではなかったからやはり違うのだろう。
 坂の上には木で枠組みを作った細長いビニールハウスのようなものがあり、そこが露天風呂の入り口だった。
 そこで靴を脱ぎ、先へ進むとまず女湯、続いて男湯がある。
 脱衣所と浴槽はカーテンで仕切られているだけで、ログハウス調の露天風呂だ。前の露天風呂よりずっと広いが開けているのは一角だけであとは丸太に囲われていて半露天風呂といった感じだ。


露天風呂の入り口。
寒さ対策だと思いますがビニールハウスみたい。 木組みは立派だけど、ガラスじゃなくてビニールなの。


 お湯はぬるめ。四角い木の浴槽で浅い。レナは大喜びだ。

 景色はとても良く、遠景に山々と目の前に張り出した枝。ちょうど右手に白い花、左手に桃色のつぼみ、とても綺麗だ。
 しかしちょっと枠に手を掛けて身を乗り出せば、真下に駐車場。それも正面に停まっているのは我が家の車ではないか。助手席の椅子を倒して仰向けに寝ているのは、まさにうちのパパ。

 お湯は僅かに白っぽく見えるがほとんど透明。湯の花はごくわずか。臭いも気のせいかなと思う程度の硫黄の臭い。入ったときのインパクトのようなものは無い。
 ぬるさがちょうど良く、のぼせずいつまででも入っていられる感じだが、温まり度も低く、出るとかなり寒い。
 でもここのお湯は重曹泉。湯上がり肌のすべすべ度は素晴らしい。
 今朝の飯坂温泉もすべすべになったけど、こっちはもっとすごい。それに感触も違う。飯坂がクリームなどでコーティングした感じのつるつるすべすべなのに対し、五色温泉宗川旅館はベビーパウダーをはたいたようなすべすべさらさら系だ。
 この二つを梯子するととっても美肌になれるような気がする。・・・気のせい?


こちら女湯、でも男湯も左右対称の作りでちょっと見える方角が違うくらいかな。

景色は素晴らしいです。
左の画像は露天風呂から外を撮影。こんな風景を見ながらのんびり入れます。

お湯はぬるめ。
滑川姥湯に比べると、色が付いていないし臭いも無いのでつまらないお湯だと思っている人も多いみたいですが、実はとっても美人になれますよ~。




1-10.峠の力餅へ続く


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