25.湯祭り会場へ
掃海艇ししじまの乗船記念にペーパークラフトを頂いて、今度こそ
小浜温泉湯祭りの中心地に向かうことにした。
1メートルほどの高さの防波堤と、少し散りかけた桜並木の間の遊歩道を右に進むと、野外ステージのある広場に続いている。
遠目にも賑わっている様子が判る。
広場の中央からひときわ大きな湯煙が上がっているのも見える。
広場の手前の防波堤に、ふいに板張りの高い塀が出現した。
白く大きな字で「海上露天風呂」と書かれている。
これが小浜温泉の目玉の一つ、公共の
露天風呂、波の湯「茜」だ。
ぜひともここで、海に沈む夕日が見たいと思っていた。
小浜温泉宿泊を決めた時から、カナと二人でそう話しあっていた。
今の時刻が5時半で、日没は6時半過ぎ。まだ少し早い。
お祭り会場の方に行って時間をつぶすことにしよう。
広場に向かう途中の側溝で遊んでいる子供たちがいた。
側溝の隙間からもうもうと湯気が出ているので、わざとその上を歩くのだ。
カナとレナも面白がって歩いてみた。
私も一緒になって通過してみた。
ちょっとだけ茹で卵みたいな臭いがしたよ。
この後いくつか小浜温泉のお風呂に入ったけど、こんな臭いがしたのは側溝だけだった。