小浜温泉 海上露天風呂 波の湯「茜」

海一望のインフィニティ絶景露天風呂 海に沈む夕日を見ながら・・

  • 所在地 〒854-0517長崎県雲仙市小浜町マリーナ20 TEL 0957-74-2672
  • 関連サイトURI http://obama.or.jp/modules/tachiyoriyu/index.php?lid=12
  • 泉質 ナトリウム塩化物泉
  • 利用時間 10時~18時 貸切専用時間 18時~22時
  • 入浴料 大人 300円、小人(小学生以下) 200円、各旅館販売の前売り券 200円
  • 貸切料金 60分2,000円(ホテルオレンジベイにて受付(※要予約 0957-76-0881))
  • 設備等 男女別露天風呂
[2012年4月のデータ ただし料金・営業時間・貸切利用は2015年3月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 塩分が濃いので長湯には少し注意
  • 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★★ 海一望の露天風呂。特に日没時は絶景。

小浜温泉 海上露天風呂 波の湯「茜」 体験レポート

小浜温泉 海上露天風呂波の湯茜の外観 向かいにある番台で入浴料を支払う(この日は無料)

 小浜温泉はアメリカ大統領に名前が似ていることから知名度が上がったが、そうでなければ長崎県の温泉、島原半島の温泉と言えば何と言っても雲仙が有名で、その陰に隠れていたような印象がある。

 しかしその歴史は古く、奈良時代に天皇に献上された風土記の中でも現存する五つのうちひとつとして知られる肥前風土記に既に存在が記されている。
 湯量15,000トン、源泉温度105度という数値も堂々日本一。
 熱川温泉あたりでも100度を超える数値を見たことがあったが、100度超えると既に液体じゃないんじゃないかという気もする(湧出時に圧が掛っているとガスにはならないのだろうか)。
 おまけに風光明媚な橘湾に面したロケーションで、ここまで条件が良いと、もっともっと有名になってもおかしくないんじゃないかと思うくらい。

 町の本当にあちこちから湯煙が上がっている。
 風向きにあわせて一斉にたなびく湯煙。それはもう、温泉櫓からだけでなく、水路に添ってめぐらされたパイプや道路の側溝などからもこれでもかと湧きあがる。
 湯量日本一の触れ込みは伊達じゃない。
 いや、本当にいいところだと思う。

右が女湯、左が男湯 海の見える露天風呂 波の湯茜
海の見える露天風呂 波の湯茜

 足湯ふっとほっと105や蒸し釜のある公園から堤防に添って海沿いの道を歩くと海上露天風呂 波の湯「茜」はすぐだ。
 なんとこの日は小浜温泉湯祭りの日だったからか、本日無料の張り紙が。
 足湯や屋台の辺りは相当な混雑だったから、当然露天風呂も大混雑していると思った。
 無料とあればなおさらか。お祭りじゃなくても日没にあわせて訪ねてくる人が多い露天風呂だろうに。

 無料の張り紙に甘えて向かいの料金所には寄らずそのままドアを開ける。
 階段が何段か下に続いていて、突き当りを左で男湯で「殿」、右で女湯で「姫」になっていた。
 脱衣所はコンクリの棚に脱衣籠が並んでいる簡素なものだったが、ちょっと腰を掛けるスペースなどは有る。
 脱衣所の一角が四角く切り抜かれ、そこから露天風呂が見えるようになっている。

 脱衣所にはちょうど上がってきたところか子ども連れが二組ほど。
 また露天風呂には数人の先客がいた。

 眺めは素晴らしい。
 本当に海が目の前だ。
 ただ、海に沈む夕日というには語弊があるかもしれない。
 水平線の上に細く長く橘湾の対岸の陸地や丘が見えている。あの幾重かに連なる丘の陰に夕日は落ちそうだ。
 とはいえ本当に景色の良い露天風呂だ。
 ほぼ快晴。ほんのりと風に流された薄雲が浮かぶ夕間暮れの空。それを映す湯面。

 お湯の温度は長湯にもってこいのぬる目。
 あんなに混んでいると思っていたのに入れ替わりですぐにみんなあがってしまい、その後に入ってきた人も長居はしなかった。

小浜温泉波の湯茜から見る海に沈む夕日
湯船から見る海に沈む夕日

 気がつくと、このロケーションを私たちはほしいままにしていた。
 こんなに景色がいいのに。
 あんなにお祭り会場には人がいたのに。
 今日は無料なのに。
 空は晴れ渡っていて、まもなく日没なのに。
 信じられない。

 のぼせたら出て、涼んだらまた入って、ずっと海の彼方を眺めながらゆっくりと大きな太陽が海と陸と空のちょうど交わる辺りに沈んでいくのを待った。
 今日はあまりにも忙しい一日だったけど、こんなにも贅沢な時間が過ごせるとは。
 小浜温泉いいよ。

小浜温泉 海上露天風呂 波の湯「茜」へのアクセス(地図)と口コミ