2.松之山温泉の入浴剤
じょうもんの湯や
翠の湯の看板のある松之山の中心地を抜けて、昨日行った
ナステビュウ湯の山の横を過ぎると、やがて道が二股に分かれた。
直進すれば去年の冬に訪れた木造の宿
凌雲閣、右手へ進めばどん詰まりの松之山温泉街中心地だ。
共同浴場鷹の湯は、温泉街のほぼ中央に位置し、いつだったか松之山で昼食を取った食事処寿々木の二軒隣だ。
こぢんまりとした温泉街は狭い通りの両側に雪を被った旅館が並んでいる。
鷹の湯の場所はすぐに判ったが、心配していたとおり数台しか停まれないような駐車場は満杯だった。
仕方なく、温泉街の入り口にある駐車場に車を停めて、後は歩くことにした。
空からは冷たい雨が降ってくる。
傘もないので子供たちにコートのフードを被せたが、邪魔なのかすぐに払われてしまった。
足下はぬかるんでいる。積もった雪の上に雨が降っているからだ。
早足で歩いて、鷹の湯の入り口に駆け込んだ。
温泉街を歩いているときに既に松之山らしい油臭が辺りに漂っていた。