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◆◇草津温泉と渋温泉◇◆
真夏の外湯巡り

2.最初の目的地は新・川原湯温泉











 元々この時期に大人旅行を入れているのは、ちょうど二人の娘の学校行事や部活による不在が重なるからで、娘の出発直後に我々も出発するはずが、「忘れ物をした!!」と連絡してきていったん家に戻ってきた娘のせいで、予定より少々遅くなった。

 東京は朝からよく晴れている。
 ちょっと出発は遅くなったが8時過ぎには関越道を走っている。
 どうしても睡魔に耐えきれなかったので運転席のパパに断ってからうとうとした。
 目が覚めたら既に高速は降りていた。
 最初の目的地は榛名山麓の川原湯温泉


切り立つ崖みたいなのが見えてくるともうじき川原湯だなと思う



 川原湯温泉の名を知らしめているのは八ツ場ダム建設だ。
 八ツ場ダムに関してはもう何度も旅行記に書いているが、とにかくこの夏を最後にいよいよ川原湯温泉はダムの底に沈むのだ。
 沈む前の姿を見たければこの夏に足を運ぶしかないと言われていた。

 前日になって川原湯温泉協会の公式サイトを確認してみれば、どうやら移転先の立地に先月オープンしたばかりの共同浴場があるようだ。
 以前は川原湯には王湯と聖天様という二つの共同浴場があったが、このうちの王湯が移転して新規オープンしたようだ。
 ちょうどいい。ここに入ってから草津に行くか。
 本来川原湯温泉は四万温泉沢渡温泉なんかと並んで草津温泉で湯治をした後の仕上げ湯なんだけれども、草津に入る前に仕上げるか。順番が逆だ。






 よく知っている道だけど、見慣れないものもある。
 まもなく沈む道路や線路の代わりに新しい道路や線路が作られているからだ。
 ちょっと困っていたのは移転先の王湯の場所が曖昧だったからだ。
 なんせ川原湯温泉協会のサイトには一か月前の新・王湯は7月5日にオープンして「駐車場から徒歩2分」とある他は、アクセスに関する情報が一切記されていなかったからだ。
 ・・・現地に行けばわかるってことか?

 おぼえの無いトンネルを抜けてこの辺だよなぁと道路に並行して流れる吾妻川の方向を見やると未だ建設中の巨大な橋が見えた。
 橋が建設中である以上、そこは渡れないと思い、もう少し先まで進んでみるが、川原湯とは離れる一方。仕方なくUターンして橋の袂まで来てみた。
 工事の人がいたので聞いてみる。川原湯温泉に行きたいと。
 すると、橋の手前の道を右に曲がり、道なりに行くと旧道があるからそこから川を渡れると。


まだ橋が開通してない。どうやって行けばいいんだ?



1-3ダムに沈む前の川原湯温泉、最後の夏へ続く


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