子連れ旅行温泉日記

雪見露天風呂紀行【榛名湖日記8】7-4


4.2004年の初湯はどこだ

 岩魚の塩焼きは二匹頼んだが、カナは一口食べるとぱっと顔を輝かせて「美味しい!!」。
 あーあ、これでもう、大人の口に入る分は残らないぞ。
 燻製はすごい歯ごたえ。
 お切込みはほうとうより太い平たい麺で、山椒の実、青菜、むかご、山で採れた何種類かのキノコ、朝鮮人参、南瓜、大根などと煮込んである。山椒の爽やかな味が効いているのがお気に入り。パパはこの山椒が苦手だが、カナはここのお切込みが大好き。
 レナはむかごご飯が好きなので、こちらも後からオーダーする。
 他にもちらほらとお客さんが入ってきたので、パパがご主人に「私たちが今年最初の客ですか?」と問うと、三組目ですと答えが返ってきた。

 ちょうど靴を脱いである傍を池から繋がる細い水路が通っている。そこにも池側からすり抜けてきた岩魚が何匹か潜んでいる。
 カナとレナは水に触っては、驚いた岩魚が逃げ回るのを面白がって見ていた。
 時々ご主人が竿のついた網を手にあらわれて、池から岩魚をさらっていく。あっという間に調理されちゃうんだろう。

 ランチには早いかなと思ったけど、びくやは美味しくて、やっぱりお腹いっぱい食べてしまった。
 あとは一風呂浴びて、日常の待つ東京へ帰るとするか。


左 脱いだ靴のすぐそばに水路…よく見て、岩魚が泳いでいるのが見える?
この水路は沸き水の池からつながっていて、そこから逃げ出したらしい

右 お切り込み。山椒のさわやかさが効いていて、キノコもいっぱい
むかごご飯、お姉ちゃんがレナに食べさせてあげるね


 今日の温泉をどこにするか、出発前まで決まらなかった。
 温泉自体は群馬をどちらへ走っても必ずどこかしらにあるのだが、何と言っても2004年の初湯になるのだ。一年の初めにふさわしいところを選びたいじゃない。
 しかも今回、かなり好きなように行く温泉を選ばせてもらって、やはり自分が好きなのは、どちらかというと榛名湖から北にある温泉らしいと気づいた。お湯だけでなく佇まいも含めての話だが。
 東京へ戻るのだから、南か東へ向かう必要がある。榛名神社、びくやを経由して榛名山南麓を下るとすると…初湯に相応しい温泉として最初に思いつくのはお気に入りの上増田温泉砦乃湯だが、再訪ではなく初めて行くところを選ぶとなると難しい。
 パパはこの方向ならくらぶち相間川温泉かなと言う。
 ふれあい館ならまだ行ったことがないが、どうも今日はその気分ではない。今回の温泉は泉質的にもかなりバラエティに富んでいたので、何となく昨日入った榛名湖温泉をずっとヘビーにしたようなくらぶち相間川温泉よりもちょっと違ったところに入ってみたい気がしたのだ。さもなければ、景色の良いところ。どっちか。

 とりあえず南または東方面で、行きたいところを選んでみた。駄目もとで言ってみたものもある。
 一番行きたいのは、霧積温泉、それから南でまあここならと思うのが藤岡温泉、東なら、きたたちばな温泉ばんどうの湯、沼田ICまで行ってもいいなら白沢高原温泉初穂の湯
 パパは即、霧積と白沢高原温泉は却下。遠すぎる。
 きたたちばな温泉には興味を示した。
 渋川伊香保ICに近いので便利だ。
 東へ向かうなら、一度榛名湖まで戻って伊香保経由で山を下るのが良いだろうと思ったらいきなり渋滞。これが宿の奥さんが言っていた榛名神社参拝渋滞か。
 駐車場の空き待ちで進まないのでは、僅かの距離だがいつ抜けられるか判らない。あきらめてさっさとUターン、麓からぐるりと渋川方面へ向かうことにした。



7-5.南麓を下るへ続く


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