ミルクをくれたので、もしかして酸っぱいイチゴなのかな?と思ったら、甘い甘い。 ミルクなんていらないくらい。 子供たちもおなかいっぱい。特にレナはいっぱい食べたよ。 しかも最後にお土産をくれた。何故か苺狩り農園なのに、お土産は泥ねぎ(笑)。 いつもならもう一遊びして帰るところ。今日はお風呂だけで帰るので、パパはどこでも好きなところを選んでいいよと言う。 ここから近い立ち寄り湯は、子持村温泉センター、ユートピア赤城、敷島温泉ふれあいの家、金島温泉富貴の湯…。天気が良ければ根古屋城温泉センターへ行きたいが、今日は曇天で今にも雨が降りそう。 良さそうな温泉はこのあたり、沢山あるのだが、どれももうひとつ今日の気分ではない。 ほんとにどこでもいいの? それじゃあねえ…。 赤城山麓を登っていくうち、ガスが出てきてあたりはもう真っ白だ。 頂上付近は冬は通行止めだが、他のシーズンには東京の夜景も見えると言うサンシャイン峠方面へ、県道16号線をひたすら登り、忠治温泉の手前で看板に従い右折する。うっそうとした山道を車を走らせると、もやの中から目指す旅館が見えてきた。 滝沢温泉 滝沢館。 入り口を入ると、ロビーは改装したばかりなのかぴかぴかだ。日本秘湯を守る会の会員宿なので、秘湯を守る会の冊子が置いてある。昼食も取れるかと思ったが、残念ながらランチはやっていないとのこと。お風呂だけお願いすることにした。 内湯は館内に、露天風呂はいったん外に出た別棟にある。 石の階段が冷えるので子供たちは寒い寒いと言う。 露天風呂は岩風呂。湯気よりもやで、辺りはぼんやりしている。 色がとても綺麗なお湯で、少し濁った黄色だ。湯は冷えた外気温に対して適温で、刺激は特にない。臭いはごく僅かに鉄っぽい感じ。 岩の向こうに川と言うか、沢が見えている。赤城山頂上には、大沼と小沼という大小二つの沼がある。そのうち小沼から流れ出る川なのだが、今の時期はほとんど水がないらしい。雪解けの頃になればもっと流れるのかもしれない。 この川側の端に、源泉と飲専用のコップがある。 冷鉱泉で湯船は沸かしているので、源泉は湯船には入らず、川のほうへ流れていく。 先に入っていた方が、「すごく不味いのよ」と仰った。 飲んでみると、まさに砂糖を入れる前のサイダーそのものだ。びっくりするほど口の中がしゅわしゅわする。お湯そのものを気にしだしてから本格的な炭酸泉は初めてで、とっても面白い!! しかし半端でなく飲みにくい。炭酸の刺激に加えて鉄さびを舐めているような味も混じっていて、なんともいえない。飲泉好きのレナでも3杯しか飲まなかった(3杯も飲めば十分か)。胃腸にはとても良いそうだ。 湯船はちょっと深い。おちびさんのレナはぎりぎり顎まで湯面が来る感じ。階段状になった岩の上なら適当な深さだ。 また、男女のしきりが川側に人一人通れるくらいの開いた部分があるので、子供たちは男湯と女湯を出入りした。 カナに聞くと、男湯の方がかなりぬるかったそうである。 うん、今日もとてもよい温泉にめぐり合えた。極楽極楽。 赤城山を下って、国道353号線沿い、三夜沢交差点と道の駅ぐりーんふらわー牧場の間に喜楽庵という蕎麦屋を見つけた。 ここでお昼にしよう。 これなぁに? 蕎麦のあげたの? 美味しいよ。 ここのお蕎麦は本当に美味しかった。今まで食べた美味しいお蕎麦ベスト3に間違いなく入る美味しさ。歯ごたえしこしこ。透明感のある味。思わず蕎麦だけおかわり。 旅の終わりにこんな美味しい店にばったりと出会えると、とても幸せな気持ちになるね。 おしまい |