子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★☆☆ 泉質★★★★★ 温度は少し熱め、泉質は特に刺激なし
- 設備★★★☆☆ 雰囲気★★★☆☆ ベビーベッドは無いが休憩室あり
子連れ家族のための温泉ポイント
群馬県の子持村には白井城という、関東管領上杉氏の配下であった長尾氏が鎌倉時代に築城した城があり、当時難攻不落の要衛として知られていた。今は壕や石垣しか残っていないが、城下町として栄えた白井宿には土蔵造りの街並みなど、当時の面影が残されている。
白井温泉子持村温泉センターは、この白井宿にほど近い道の駅こもちに隣接したふれあい公園の敷地内にある。このふれあい公園内には温泉センターの他にもふれあい館(御食事処、蕎麦打ち体験施設、物産館)、老人福祉センター、日本庭園、芝生広場などがあり、住民の憩いの場となっている。
国道からアクセスすると、大型スーパー・ベイシアがあるので判りやすい。
道路沿いの途中の看板にも入り口にも「源泉100%掛け流し」の文字が書かれている。が、しかし、先月リニューアル後新設したという露天風呂は循環にしてしまったらしく、一部には「源泉100%掛け流し」の後に「(内湯のみ)」と括弧書きで書かれているところが微笑ましい。
もう一つちょっと楽しいのがここの暖簾。
赤や紺地に「ゆ」とあるのが一般的だが、ここのは自家製温泉タオルを三つ繋げたお手製の暖簾だ(このタオルにも源泉100%掛け流しの字が躍っている)。いいなぁ、このアナログな感じ。だいたい外観からして、悪くない建物なのに蛍光オレンジで「温泉センター」と書いた時点で思い切り垢抜けない。
結構市街地にあるのだが、妙に地元に密着した温泉だ。都市型でも観光地型でもない、村のたまり場的な雰囲気がいい。またここは久しぶりにとても年齢層の高い温泉施設でもあった。お客のほとんどがシルバー世代だ。男湯に入った幼稚園生の娘たちは何やらおじいちゃんたちのアイドルとなっていたらしい。
浴室に一歩足を踏み入れたとたん、植物的な甘い臭いが充満しているのを感じた。お湯は熱めでさっぱりしている。とりたててきしきしもにゅるにゅるもしない。少し黄茶色っぽい気もするがほとんど透明。お湯の臭い自体も薄いが、湯口に近づくとほんのりウィスキーのような香り。もしかしてこれがモール臭?
源泉100パーセント掛け流しの内湯は、檜の壁に石の浴槽、天井も高くなかなか雰囲気が良い。
新しく作られた露天風呂は綺麗にしてあるがカルキ臭が強くて逃げ出したくなる。回りは全て囲われ、取り立てて展望があるわけでなし、無理に露天風呂を作らなくても良いような気がするが、とても温まる湯なので、涼みに外へ行くのはいいかもしれない。満開の躑躅が一株あってとても綺麗だった。
ところでユートピア赤城のプール帰りに寄ったので、頭を洗うはずだったが、ここにはシャンプーの備え付けはないのであった。日ごろ温泉で頭を洗うことを重視しないため、マイシャンプーなど持って来ていない。仕方なくパパは娘たちの頭を石鹸で洗ってくれたらしい(笑)。
もちろんここの入浴料を考えるとシャンプーなどついていなくて当然なのだ。何しろ家族四人で計500円しか払っていないのだから(内訳 大人1時間以内250円、小学生未満のお子様、無料)。
休憩室はそれほど広くなく、この日も地元の方で大混雑だった。食事は隣のふれあい館で食べられる。
いつまでもこのままであってほしいと思うような温泉だった。