根古屋城温泉センター(根古屋乃湯)

穴場の温泉 景色の良い露天風呂あり

  • 所在地 〒377-0302群馬県吾妻郡東村岡崎字根古屋309-1 TEL 0279-59-3361
  • 泉質 ナトリウム-塩化物泉
  • 営業時間 午前11:00~午後11:00
  • 定休日 月曜(祝日の場合は翌日)
  • 料金 大人400円、小人250円
  • 設備等 男女別内湯、男女別露天風呂、和室休憩室(大広間)
  • ※GoogleMapで根古屋城温泉センターを検索すると「閉鎖(廃業)」と記載されていたため、廃業を危ぶんでいましたが、2015年10月現在、営業していると判明しました(lemosora2さんより情報を頂きました)
[2003年4月のデータ]

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  • 温度★★★★☆ 泉質★★★☆☆  湯温は適温、泉質は特に刺激なし(但しのぼせやすい)
  • 設備★★★★☆ 雰囲気★★★★☆ ベビーベッドは無いが休憩室あり

根古屋城温泉センター 体験レポート

根古屋城温泉センターの入り口

 上毛三山の一つ榛名山の周囲は、草津街道、長野街道、三国街道とぐるりと昔ながらの街道筋が巡っているが、これら道沿いにいくつも日帰りの温泉施設が点在している。中でも山の北東は、奇勝岩井堂を臨む露天風呂のあづま温泉桔梗館や美人の湯として知られる小野上村温泉センター、民営の金島温泉富貴の湯などバリエーションも豊富だ。

 根古屋城温泉センターは比較的新しい施設で、温泉を掘り当てたのは平成6年、施設がオープンしたのは平成9年のこと。建物も浴室も露天風呂も全てオーナーの手作りだというからびっくりだ。

 場所は吾妻川の南岸にある。カーナビの地図を見て適当に場所を入力したら、最寄の道路がナビで認識せず、気が付いたら川の北岸を走っていた。これはおかしい。なぜなら根古屋城の最大の売りは赤城山まで見える露天風呂の展望にあるのだ。にも関わらず、いつの間にか車窓の景観は川に穿たれた谷あいだ。
 再度場所を確認。JR吾妻線に沿った国道を小野上駅を越えて村上という信号で川を渡り、引き返すことにした。

 川の南岸県道33号線を行けば、ガソリンスタンドを越えたところで「根古屋乃湯」の看板が出ているからそこを左折する。渋川方面からアクセスする場合は、沼尾橋という橋の袂にやはり同様の看板が出ているのでそこを右折する。

根古屋城温泉センターの露天風呂

 ここの露天風呂はちょうど谷あいから、開けた側を望む高台にある。女湯は北側の半分が雨乞山などに遮られるが、それはそれ、山の斜面も新緑とときおり桜の淡紅色で山が染められ美しい。男湯からはまさに絶景、渋川市街から赤城山までなだらかな稜線が楽しめる。
 春のうすぼんやりした大気がフィルターとなって、何もかもが柔らかい色調の背景だ。ここは夜も11時まで営業しているが、さぞや星空と夜景が綺麗だろう。

 内湯はタイル張り円形の浴槽と、四角い木製の浴槽とある。
 露天風呂は大層広く、三箇所からどぼどぼと加熱した源泉が注がれている。
 最初入ったときは、少しきしきしするくらいで、無色透明、ほとんどにおいもない湯でさほど特徴的だと思わなかったが、それは誤りで、実はかなりヘビーな温泉であった。
 先に泉質を確認しなかったので先入観で単純泉かなと思ったのだが、非常に良く温まり、ちょっと入ってはすぐ涼みたくなるくらい。しかも涼んでいると乾いた肌がひりひりとつっぱるようで、どうもいかにも塩化物泉的だ。味はなにやらまったりとした感じで、塩味などはまったくしない。ごく細かい茶色い粉のような湯の花が少し浮いている。

根古屋城温泉センターの休憩室

 上がってから確認したらやっぱりナトリウム-塩化物泉だった。どうりで入浴中にずしりと疲れる感じがしたわけだ。肌も少しすべすべ感がある。

 露天風呂の奥に、元々寝湯なのか、ごく浅く温い浴槽らしきものがある。子供たちはここが気に入って、露天風呂とそこを交互に入ってさっぱり出ようとしなかった。
 そのことを見越したパパは、女湯に向かった三人がいつまでも上がってくる気配がないので一人で休憩室でくつろいでいた。実はあまりに温まる湯だったのでのぼせたらしい。

 途中通った富士見温泉など相変わらず駐車場は大混雑だった。たぶん浴室も休憩室もぎっしりだろう。この根古屋城温泉センターの休憩室は連休の日曜でもがらがらだったそうだ。まだまだ穴場なのかもしれない。景色もお湯もいいので、きっとこれからブレイクする温泉なのだろう。