■奥秩父日記2■2-6

6.今宵も楽しいキャンプ場の夜

　つかみ取りしてきたイワナは、串で刺して炭火の周りにぐるりと差した。
　じっくり5時間も掛けて焼くつもりなのだ。
　道の駅の直売所では、大滝温泉の「源泉うどん」なるものを買ってきたので、これを昨日のぼたん鍋に入れることにした。
　今夜のお酒は、薩摩茶屋(焼酎)、高千穂(焼酎)、銀の翼(日本酒)、麒麟山ときかぜ(日本酒)と和風だ。
　ちなみに昨日のお酒は高千穂(これは今日も)、大信州槽場詰め純米吟醸中取り(日本酒)、源作印(秩父ワイン)、ココファーム2002年もの(ワイン)、イワナの骨酒(このイワナは前回の平湯キャンプのおり、福地温泉でゲット)だった。
　子供たちは大人が相手をしてくれないのでつまらないと言っていたが、やがてよその子供たちと仲良くなり、ステージみたいに設えられた屋根のある畳席でぐるぐると走り回っていた。
　それを見た晶さんが「バターになっちゃいそう」と言ったので大笑い。

　そして子供たちが寝てしまった後、やっぱりお風呂に入るのは10時ぎりぎりになってしまった(ばばちゃんさんは温泉に入らず寝てしまった)。
　晶さんとタオルを片手に浴室に行けば、今日は先客がお二人いらした。
　どこから来たんですかーなんて会話を交わしながら赤く濁ったお湯に身を沈める。
　はあー、やっぱり中津川温泉はいいな。
　今日はまだお湯が出ていたのでかなり浴槽内は熱くなっていた。
　温度が違うと印象もかなり違う。
　いつまでもとろとろと入っていられるぬるいのもいいけど、しゃっきりと熱いのもいいな。
　からからと窓を開けて外の風を入れた。
　ああもう、帰りたくないよ。