子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★☆☆☆ 泉質★★★★☆ 温度はかなり熱い浴槽もあるので注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベンチあり
子連れ家族のための温泉ポイント
2013年にかみのやま温泉に来たときは、お城のある元城下町で、温泉地というより普通の街の生活の中に温泉が息づいているようなところだと思った。150円で誰でも利用できる共同浴場が7ヶ所もあるなんて天国!とも思った。
しかしその後、共同浴場は次々と廃止されていき、2020年に訪ねたときには約半数の4ヶ所を残すのみとなっていた。誠に残念だけど、今はどこの家庭にもお風呂があるだろうし、観光資産としては中心になる「下大湯共同浴場」があればそれで十分というのもわかる。「下大湯」は非常に風格があって、多くの観光客はここだけで満足するだろうから。
2013年は半日かけて徒歩で共同浴場を回ったが、距離的に一ヵ所どうしても回りきれなかった。そこで2020年にはせめてコンプリートしたいと改めて再訪した。この時未湯だった「二日町共同浴場」は、今も現役だったから。
前回は足で回ったので気にしていなかったが、今回は車。二日町共同浴場には駐車場があって良かった。利用した駐車場は共同浴場専用ではないが、無料で利用できる。ただしちょっと歩く。車の出入口とは別に小さな出入口があり、ちょうど洗面器を手にした人が歩いていた。あそこが共同浴場への近道か!
歩き出すと道々、二日町共同浴場の幟も立っている。うん、間違いないようだ。
受付は有人で、私の髪が長いのを見て髪ゴムを貸してくれた。いつもなら持ち歩くのだがこの時はうっかり車に置いてきた。どうしようもなければ予備のマスクのゴムを外して使おうと考えていた。
建物はいかにも地域の集会所的な雰囲気。浴室は窓に向かって大小二つの浴槽が並んでいる。窓が広いのがいいね。
湯口は二つある浴槽のどちらもボウルのような形。お湯の色はほぼ透明でわずかに緑がかって見える。
浴槽が2つってことは温度が違うの?
手を入れてみると小浴槽は熱く、大浴槽は…こっちも熱いじゃないかっ。
しかし手を入れただけではどちらも同じくらい熱く感じたが、実際に入ってみると大浴槽は普通に気持ちがいい程度に熱く、小浴槽はとんでもなく熱かった。容赦ない。久しぶりにこの熱さのお風呂に入ったよ。
最初は3秒で出る。耐えられないから。そのあと冷ましてまた入る。
私が入っているとあとから来た地元の人たちが笑いながらよく入れるわね、と。「私なんてこっちは熱くて入ったことがないわ」とまで言われた。マジか!?
蔵王温泉の刺激的で濃厚なお湯に入った帰りに寄ったので、ちょうどいいお湯だと思う。草津温泉における川原湯とか四万みたいな感じ。蔵王温泉の仕上げ湯的な。料金も安いし、熱さに関してはホント油断ならない。こういうところもいい感じ。