子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質 ★★★★☆ 温度は適温、泉質に刺激などは無し
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
塩原温泉に大江戸温泉物語は二軒ある。ホテルニュー塩原は去年訪ねた時は送迎バスや館内の土産物屋をのぞかないと大江戸温泉物語っぽさが見当たらなかったが、こちらのかもしか荘は入口横の顔出し看板が主張している。
このかもしか荘の日帰り入浴は夜中の24時まで入ることができるところが凄い。行楽帰りなんかにも使えるかもしれない。
見ての通り大型のホテルで、フロントでは2階が洗い場も備えた大浴場、4階に展望露天風呂があると説明される。いちいち着替えないと移動できないのはちょっと面倒だなと思いつつ、まずは4階へ。
もっと混んでいると思っていたので無人だったことに驚いた。脱衣所の籠の中にひとつひとつ、「ご使用の際はこのカードを載せてください」とパウチされたシートが置いてあるのは初めて見た。シートには使用中の文字とナンバーが振られていて、他人に衣類が見られないようにというのと、ナンバーを覚えておいて間違えないようにという目的なんだろうと思うが、わざわざ使わないだろう。たぶん宿泊客の場合、同じ浴衣を着ているから過去にトラブルでもあったのかもしれない。
露天風呂はすぽんと潔く屋根も無い。シャンプーは置いてないが、一応シャワーは付いている。あとは本当にお風呂があるだけ。
一応全方向囲ってあるが、温泉街とはちょっと離れているので囲いの上から少し色づきかけた山は見えるし、囲いの一部は外が見えるように狭い範囲、透明にしてある。空は素晴らしく広い。
なお、この露天風呂はその後改修に入ったので、2017年3月からは少し変わるらしい。もう少し屋根を付けたり見晴らしをよくしたりするのかも。
無色透明なお湯で、黄色い湯の花が底に沈んでいると張り紙があるが特に見当たらず。肌触りにはきしつきあり。ごく適温。
独り占めして入っていると、しばらくして3人ぐらいのグループが来たが、お風呂の展望具合やお湯に手を入れてみた後、入浴せずにどやどやとまた服を着て去っていってしまった。なんだったんだ。
露天風呂でゆっくりした後、2階の大浴場にも行ってみる。こちらはいかにも大きなホテルの大浴場といった雰囲気。ぽつぽつ入浴客がいる。
窓際に大きな長方形の浴槽があり、その隣の窓のないところに小さめの長方形の浴槽がある。この小さい浴槽が一番温泉らしいお湯が入っているて、少し金属臭あり。そこだけお湯の色も少し緑茶色でほんの少しだけ濁っているし、浴槽の底や縁は茶色く染まっている。
大きい浴槽も小さい浴槽もも湯口から出るお湯の量は同じくらいでたらたらという程度。湯口は両方、金属か赤土のようなオレンジっぽい茶色に染まっているから、この違いは浴槽の大きさによるものなんだろうか。
ところでこの大江戸温泉物語かもしか荘の源泉は町営鹿股2号で、去年入ったホテル塩原ガーデンの一部で使われていた源泉と同じだ。このホテル塩原ガーデン、今年の塩原温泉の古式湯まつりの温泉ふるまいのリストには入っていながら、お祭り直前に倒産したのか閉館している。諸行無常という感じだ。勿体ない。