東京お台場 大江戸温泉物語

家族で遊べる江戸をモチーフにした都会型テーマパーク温泉

  • 所在地 〒135-0064 東京都江東区青海2-57(テレコムセンター西隣) TEL 03-5500-1126 FAX 03-5500-4126
  • 公式サイトURI http://www.ooedoonsen.jp/daiba/
  • 泉質 ナトリウム-塩化物強塩温泉(高張性アルカリ性)
  • 営業時間 11:00~翌日午前9:00(入館は午後9:00まで) 土日祝日の利用時間は4時間まで
  • 定休日 年中無休 (メンテナンス休館あり)
  • 入場料
     小人(4歳以上小学生まで)一律1,000円、4歳未満 無料、大人は以下の通り変動あり
     平日昼間 大人(中学生以上)2,480円 ナイター(18時以降入館) 1,980円
     土日祝日昼間 大人 2,680円 ナイター 2,180円
     特定日昼間 大人 2,880円 ナイター 2,380円
     朝風呂(5時~7時受付) 大人1,580円
     深夜追加料金(深夜2時以降在館) 一律2,000園円追加
  • 設備等 男女別内湯(一部温泉)、露天風呂(非温泉)、足湯(非温泉)、砂風呂、岩盤風呂、江戸時代調の食事処、屋台、土産物屋、大広間休憩室など
  • 備考 浴衣とタオルのレンタルは料金に含まれる。浴衣の種類は19種類
  • ※ ワンポイント 幼児連れで行く場合、替えのパンツを持参しよう。足湯でぬらしてしまう可能性大だからだ。
[2004年8月のデータ ただし料金・営業時間は2015年3月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 湯温★★★★★ 泉質★★★☆☆  湯温はぬるめの浴槽が多い、強塩泉で長湯に注意
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★☆☆☆ 脱衣所にベビーベッド有り、女湯露天の桶風呂は小さい子供にも入りやすい配慮有り

東京お台場 大江戸温泉物語

大江戸温泉物語 外観

 大江戸温泉物語は温泉テーマパークと呼ばれる。
 実際同じ頃に相次いでオープンしたとしまえん庭の湯スパ・ラクーアと 比較して、最もお遊び要素が強く、また子連れ向きだ。但し、東京ディズニーランドと比較しちゃいけないが。

 場所はお台場。料金設定も高め。温泉を楽しむというより全体の雰囲気を楽しむように施設ができている。
 利用客はカップルから家族連れまで。またアジア系海外からのツアー客が多く、中国語が飛び交っている。

 夏休みの土曜日に、オープン時間にあわせて出かけた。既に受け付け前には列が作られている。
 300円払って大江戸町人クラブの会員になるとその日から一人400~500円の割引があるというので早速申し込んでみた。 会員には誕生日の入場券プレゼントという特典があるので、使い方によってはかなりお得かもしれない。

大江戸温泉物語 江戸時代のテーマパーク温泉

 選べる浴衣は全部で19種類。子供用の浴衣も2種類柄があり、他に幼児の甚平も用意されている。
 浴衣に着替えて通路を進むと、そこは広小路という江戸時代を模したストリート。あえて夕方の雰囲気を出して暗くしてあるのがリアリティを醸し出している。
 明るくしてしまえばぼろも出るだろうが、これだけ暗いと時代劇の中に迷い込んだような気がしてくる。
 蕎麦屋や寿司屋といった食事どころから、駄菓子屋、土産屋、手裏剣投げ、小判釣りといった店が並ぶ。
 時々紙芝居や大道芸も行われ、人だかりができている。

 浴室は男女別で、広々とした内湯と採光はあるものの完全に屋根のついた露天風呂とある。
 入ってみて驚いたのは、大江戸温泉を使ってあるのは中央のたった一つの浴槽だけで、その隣にはイベントで全国の温泉を2週間交代でローリー輸送するという企画、 参勤交代の湯(このときは能登輪島温泉ホテル高州園 塩化物泉)があるものの、残りの沢山の浴槽は全て水道水を湧かしたものだったことだ。

 限られた湯量しかないのに、無理矢理施設の規模にあわせて全ての浴槽に温泉を張ろうとする施設が多い中、はっきり割り切っているところは意外に好感が持てる。
 実際に入浴客も、温泉浴槽にばかり集中せず、いろいろなお風呂に入っているようだった。

大江戸温泉 紙芝居などのアトラクションも

 先に参勤交代の湯、能登輪島温泉に入ってみた。
 肌触りには顕著な特色は無く、臭いはかなりカルキがきつい。塩分はしっかりある感じだが、他にこれというものはない。
 毎日運んでくるとはいえ、石川県から遠路はるばるタンクローリーで輸送しているのでこんなものか。

 そのあと期待せずに大江戸温泉の方に入ってみたら、こちらはなかなか個性のあるお湯だった。
 臭いに特徴がある。華やかさのあるオイルの臭いなのだが、灯油系のつんとする臭いとも違うし柑橘系のさわやかさとも違う、鈍く重い臭いだ。タイヤのゴムのような感じも少しある。
 にゅるにゅるではなく、少しぬるっとくる。床も滑りやすい。
 色は濃い黄色。同じ東京のとしまえん庭の湯板橋温泉スパディオに似た色だ。

 露天風呂には岩のお風呂の他に、女湯だけ桶風呂がいくつかある。
 この手のお風呂は縁が薄いので子供は入るのに苦労するのだが、ここの桶風呂は登り口と入るところを階段状にしてあって、小さい子供でも入りやすいつくりだった。

大江戸温泉の足湯

 足湯は広小路とはうってかわって開放的な明るい場所だった。
 足のツボを刺激する小石が埋め込まれた通路にお湯が張ってあり、歩くだけで健康増進ができる・・・はずなのだが、これがなかなか痛い。
 健康体だからかひょいひょいと苦もなく歩いていく人もいれば、立ち止まったまま痛みに顔をしかめている人もいる。
 一番外れに人工炭酸泉の足湯もある。
 オリンピック観戦用大型スクリーンも用意されていて、夏の夜はビールを片手に足湯にいるのもいいかもしれない。

 足湯は子供たちが喜ぶが、小さい子はまず間違いなくはしゃぎすぎてしゃがんだりお湯をかけたりしてしまうので、パンツの替えは持参しよう。

 全体として、温泉だけのつもりで行くにはあまりに高いが、テーマパークで遊ぶつもりで行くならなかなか楽しい場所だと思った。
 この日は男湯のいくつかの浴槽が機械の故障でお湯が入っておらず、お詫びとして次回入場券を一枚もらった。
 ここに一人で来る人も少ないだろうから、他にもう一人連れてくると計算していて、なかなか商売上手な大江戸温泉物語だった。