子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★☆☆☆☆ 泉質★★☆☆☆ お湯はかなり熱く刺激的なので注意
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★☆☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
岳温泉に泊まろうか、高湯温泉に泊まろうか迷って、結局高湯温泉ののんびり館に宿を取った。岳温泉を選ばなかった理由は単に宿がのきなみ単価が高かったことと、お湯が集中管理と知っていまひとつ乗り気にならなかったことの二つ。岳温泉では一番気になる宿が光雲閣で、ここは既に2006年に立ち寄り入浴済みというのも大きかった。
そうはいうものの、岳温泉自体は良い温泉だと思っているので、泊まらないまでも日帰りでどこか寄ってみようとは考えていた。岳で日帰り入浴といえば基本の岳の湯も未湯だ。というわけでやってきた岳の湯。
ここは共同浴場っぽい佇まいなのだが、一応民宿扱い。宿泊もできる。日帰り入浴料が安いのもいい。
到着が早すぎて、開くまで30分ほどあった。その間、ニコニコ共和国の痕跡を探したり、岳温泉神社を参拝してみたり、温泉街の足湯に浸かってみたりした。ここの足湯はなかなか熱いよ。足が真っ赤になっちゃう。
さてそろそろ時間。10時のオープンを待って、一番で入る。夫とほぼ同時に男性二人も入館したが、女湯は私一人みたい。浴室に至る廊下は階段を下り、客室の前を通る。廊下にはやけに油絵が多い。
脱衣所も広い。おなら禁止っていう貼紙は初めて見た。ちょうど今、浴室の屋根を工事中でその音が浴室内にも響いていて少しうるさいかも。
そしてなんと女湯はまだ清掃が終わっていなかった。清掃の人が浴室内で働いている。お疲れ様です。
こちらの脱衣が終わったタイミングで清掃も終わったらしい。今、水を入れているけどお湯が熱いかもしれないと教えてくれる。で、本当に熱かった。熱いなんてもんじゃない。昨日の朝一番の48度だった塩原温泉むじなの湯より熱い。間違いない。
何度か掛け湯したけど熱すぎて泣きそう。思わず壁の向こうの夫に「熱くない?」と声を掛けるが、熱いけど入ってるという返事。きっと向こうは女湯より清掃が早かった分、加水を始めたのも早かったに違いない。
とにかくさっきの岳温泉街の手湯や足湯も熱かったけど、このお風呂とは比較にならない。むしろあれで慣らしてから来ただけマシかも。掛け湯しても入れる気がしない。床にもその熱湯がざんざんと溢れてくる。これだけでも死ぬほど熱い。逃げ場なし。
色はうす濁りでほぼ透明。少し青っぽく見える。湯の花は黄色く細かいが浮かないで底に沈むタイプ。
ようやくちょっとだけ入る。それを休みながら何回か繰り返す。加水は続いているのでだんだんと入れる温度になってくる。
浴槽の底をさらうと湯の花が舞いあがる。お湯は酸味があるが、猛烈に酸っぱいというほどではない。
臭いもすっぱいにおいにプラスして、どこか焦げたにおい。肌を通して熱いお湯と闘っているような気がする。
浴槽の横にまるで露天風呂に出られそうなドアがいくつかあったが、そっと開けてみても入浴客が使うドアじゃなかった。
湯上りは酸性泉特有の疲れが出る。
そして肌ははピーリングされたようになる。泊まった塩原温泉古山の朝風呂でつるつる成分がコーティングされていたけど、ここでみんな溶けちゃった。