子連れ旅行温泉日記の目次子連れ温泉ガイド地熱愛好会 > 子連れ旅行温泉日記 > しあわせの丘リゾートキャンプ場日記 > 3-2千葉の温泉あれこれ

しあわせの丘リゾートキャンプ場日記
秋の房総・勝浦の旅

2.千葉の温泉あれこれ






 「あのね、がっちゃんは昨日、例の美人の湯に行きたかったらしいの」と、yuko_nekoさん。
 「一昨日私たちがあんまり楽しそうだったからって」
 しまった、そうか。私とyuko_nekoさんは昨日も一昨日もなんだかんだで温泉に入っているが、がっちゃんとパパは入らずじまい。一昨日はこのキャンプ場のお風呂で、昨日なんてシャワーだけだった。
 「昨日、行かせてあげれば良かったな、うっかりしていた」
 うんうん。昨夜はもうみんな食べることに夢中になっちゃって・・・って、そりゃ私だけか。
 「今日はどこか温泉に寄って帰ろうよ」
 「そうだよね。そうしよう」
 で、養老渓谷辺りに行こうかということになって、yuko_nekoさんが調べたプリントを持ってきた。
 しかし、そこに書かれた文字を見て、思わず反対する私。
 「秘湯の宿 滝見苑はいまいちだよ。前に行ったことがあるけど・・・やめた方がいいと思う」
 設備は整って綺麗な感じだったし、露天風呂がいくつかあったけど、温泉的には・・・いまいちどころか、いまさんぐらい。どこが温泉かよく判らないようなお湯を完全循環していて塩素臭ばりばりだった。わざわざ入りに行きたくなるようなところじゃない。
 「滝見苑って滝は見えないのかしら」とyuko_nekoさんは未練がありそうだ。
 「少なくとも当時は女性用露天風呂からはまったく見えなかったよ。粟又の滝はたぶん部屋とかから見えるんじゃないかしら」
 あのとき滝見苑とはしごした養老館はなかなか良い湯だった。千葉にも良い湯があるじゃーんと見直した場所だった。
 でも養老館は露天風呂がない。
 せっかくこれだけいい天気なんだからお湯が良くて景色の良い露天風呂もあるところ・・・。
 「新川はどうかな」
 養老渓谷でもうひとつ気になっていた旅館を上げてみる。
 ここも確か黒湯で掛け流しなんじゃなかったかな。
 しかも露天風呂もあるし。
 値段はまあ、養老渓谷の温泉は軒並み千円標準だから仕方ない。
 「判った、じゃあ新川に行ってみよう」





 子どもたちはうちの車の後部座席に三人並んで座った。
 並んで座っててんでにニンテンドーDSをやっている。
 ポータブルゲーム機を買った時点でこうなることは判ってはいたが。
 でもせっかく旅行に来ているんだから本当はもうちょっと別のことができないのかと思ってしまう。

 あっ、田舎道を走っていたら車道に何か飛び出した。
 一瞬のことでとてもカメラに撮ったりできなかったが、形とサイズからリスっぽい。
 房総半島にリスがいるんだろうか。

 曲がり角を一つ間違えて、危うく新川ではなくて滝見苑に行きそうになった。
 私たちの車はいいんだけど、がっちゃん車はトレーラーを引いているからUターンは難儀する。
 申し訳ないねぇ。
 曲がり角には滝見苑の捨て看板がやたらといくつも立てかけてあって、「オープン ごりやくの湯」とか「松茸御膳」だとか書かれている。
 ああそうか、滝見苑は最近日帰り専用のお風呂をオープンさせたんだっけ。それでもあそこの源泉レベルや経営体質からすると、いきなり温泉ファンが泣いて喜ぶようなお風呂に生まれ変わったとはとうてい思えない。


滝見苑の捨て看板




3-3新川へ続く


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