養老渓谷温泉郷 秘湯の宿 滝見苑

日帰り温泉も手広く受け付ける小奇麗な旅館

  • 所在地 〒298-0277千葉県夷隅郡大多喜町粟又5
  • TEL 0470-85-0101(受付時間08:00~20:00)、FAX 0470-85-0105
  • 公式サイトURL http://www.takimi.co.jp/
  • 泉質 弱アルカリ泉(炭酸水素ナトリウムメタケイ酸)
  • 日帰り温泉利用料
     大人 タオル付き1,200円
     小学生 800円
     幼児 タオル無し500円
  • 日帰り温泉利用時間 11:00~14:30
  • 設備 男女別露天風呂、男女別内湯、食事処など
[2002年6月のデータ ただし日帰り入浴料金・時間は2015年3月のデータ]

子連れ家族のための温泉ポイント温泉ランキング

  • 温度★★★☆☆ 泉質★★★★☆ 泉質はベビーでも特に刺激無し、湯温は少し熱め
  • 設備★★★★★ 雰囲気★★★☆☆ 脱衣所にベビーベッド有り、食事処、休憩室も有り

養老渓谷温泉郷 秘湯の宿 滝見苑 体験レポート

養老渓谷温泉郷滝見苑の外観

 この日、奥房総の養老渓谷を訪れた私たち家族は、元祖 養老館と、この秘湯の宿 滝見苑の立ち寄り湯をはしごした。

 養老渓谷の中心地にあり、いくつかの旅館が建ち並ぶ中にある、黒い湯で内湯のみの養老館と、渓谷上流の静かな環境に一軒宿として建つ、透明な湯で露天風呂もある滝見苑を比べてみることになったのは、ひとえに、子供達が最初に入った黒湯に恐れを成してしまったためだ。
 ほとんど湯船に入ろうとしなかったため、もう一軒、行こうかということになった。

 養老渓谷の上流には、粟又の滝という景勝地があり、遊歩道も整備されている。
 滝見苑の右手に斜面の葛折りを利用した駐車場があり、遊歩道などで遊ぶ人は有料でここを利用する。滝見苑で立ち寄り湯をする場合は、平日なら1時間まで無料。

 入り口は大変綺麗である。ロビーで料金を払い、非常階段の前でスリッパに履き替え、エレベータで露天風呂へ登る。斜面に建てられた施設の見晴らしの良い上の方に作ってあるのだ。

 脱衣所も大変綺麗で広く、また窓が大きく非常に明るいつくり。清潔にしてあり、ベビーベッドも備え付けてある。
 さきほど入浴した養老館がほとんど貸切状態だったのに比べ、こちらは平日でもかなり立ち寄り客が入っているらしい。

 浴室も採光が良く、とても明るい雰囲気。ざあざあと湯が景気良く投入されているが、わずかにカルキ臭。循環湯かなと、試しに足下の吸い込み口を踏んでみると、湯口がぴたりと沈黙した。
 他の入浴客が全員振り向いて、
「あら、お湯が止まったわよ」
「どうしたのかしら、故障?」
なんて会話が聞こえてきたので、あわてて足を離した。すると数秒おいて、再び湯は、ざあざあと流れ始めた。

滝見苑の脱衣所 滝見苑の内湯

 露天風呂は、男女ともに二つずつある。ひとつは両方とも長寿の湯。二つ目は女湯が願いの湯、男湯が叶いの湯。画像は男湯のものだが(岩風呂が長寿の湯、半円のプールのような浴槽が叶いの湯)、女湯の二つは、並べて作られており、二つとも屋根付きの岩風呂で代わり映えせず、あまり二つ作る利点は無いかなと思った。まあ、平日でもこれだけ日帰り客が入っているのだから、一つでは足りないということなのかもしれない。
 岩風呂は雰囲気良く作られていたが、植物がじゃまで、せっかく高台にあるにも関わらず、見通しはさっぱり良くない。深さはそんなに深くない。

 露天風呂はかなり熱く、内湯と同様、カルキ臭があった。吸い込み口はよく判らなかったが、こちらも循環らしい。

滝見苑の露天風呂 滝見苑のもう一つの露天風呂

 ここの湯は、きしきし感があり、少し熱め。あまり温泉らしさが感じられない。
 元々ここの湯は、昭和57年の改築基礎工事中に岩盤から一億五千万年前に生息していたといわれるコッパウニの化石が出土したことから、館主が古代の水を飲んでみたいと希望し、掘り進めて地下400メートルから噴出したものだそうだ。

 房総はどこも料金設定が高めだが、滝見苑は設備こそ整っていても、温泉としてみるならば料金分の湯ではなかったように思う。
 露天風呂の有り無し、設備の整い方、湯の状況など、同じ養老渓谷の元祖 養老館と対照的だったため、両方入り比べてみると面白いかもしれない。

近隣の子連れ遊び場情報

  • 滝見苑けんこう村(釣り堀、川遊び、バーベキュー、キャンプ場など)
  • 養老渓谷(特に上流は粟又の滝が見所。遊歩道もあります。6~8月は紫陽花、蛍祭り)
  • 房総の海岸で海水浴の後にも良さそう