結局恐山を参拝している間はまったく晴れなかった。
だからもうすっかり恐山のイメージはどんよりとした曇り空の下に荒涼とした景色が広がっているあれで定着してしまった。
次に向かうのは薬研温泉郷。
恐山を離れると不思議と日が差してきた。薬研温泉では太陽が望めそう。
薬研温泉と言えば有名な露天風呂が三つある。
いや、あった(過去形)。
かっぱの湯と、夫婦かっぱの湯と、隠れかっぱの湯。
このうち隠れかっぱの湯は知る人ぞ知る整備されていない野湯(元は旅館のお風呂だった)で、すでに閉鎖されているらしい。
だから今入ることができるのは、かっぱの湯と夫婦かっぱの湯の二つ。
下北半島自体初めてということは、薬研温泉に来るのも初めてなので、かっぱの湯と夫婦かっぱの湯もどっちがどっちだかわかっていなかった私。
薬研温泉に到着して、何軒か宿の看板なんかがあって、かっぱの湯の場所もよくわからないまま薬研温泉は抜けちゃって、あれれ?と思っていると、すぐに奥薬研温泉があって、かっぱの湯の駐車場があった。
薬研温泉だと思っていたけど、正確には薬研温泉郷の奥薬研温泉にかっぱの湯と夫婦かっぱの湯はあるらしい。
そしてうろおぼえの私の知識では、どっちかがレストハウスにある男女別の露天風呂で、もうひとつは混浴の無料露天風呂だったはず。
正解は、夫婦かっぱの湯がレストハウスにある男女別の露天風呂だった。
しかしかっぱの湯は混浴では無かった。
以前は混浴だったが、今は男女入れ替え制。駐車場に男女時間交代制の看板があり(約2時間交代位でちょくちょく入れ替え)、ちょうど女性用の時間だったので私一人で入ってきた。
一応かっぱの湯の入浴時間をもうちょっと詳しく書いておくと、入れるのは7時から17時の間で、そのうち女性タイムは9時から11時、13時から15時で、残りは男性タイム(正確には切り替えのためのどちらも入浴できない時間が各10分ずつ挟まれいる)。