子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★☆☆☆☆ 泉質★★★★★ 温度はすごく熱いことがある、泉質は問題なし
- 設備★★☆☆☆ 雰囲気★★★★★ 赤ちゃん連れには脱衣所はちょっと使いにくいかも
子連れ家族のための温泉ポイント
今より千年以上前のこと。
円仁慈覚大師が道に迷い、足を踏み外して大けがをしていたら、かっぱが出てきて助けてくれたという伝説がある。
けがを癒すため、かっぱは大師の体を蕗でくるんで温泉に浸けた。
こうして発見されたのがこの温泉であり、その伝説から薬研にはかっぱの名を冠したお風呂が複数ある。
薬研温泉と言えば有名な露天風呂が三つある。
いや、あった(過去形)。
かっぱの湯と、夫婦かっぱの湯と、隠れかっぱの湯。前述のかっぱ伝説絡みだ。
このうち隠れかっぱの湯は知る人ぞ知る整備されていない野湯(元は旅館のお風呂だった)で、すでに閉鎖されている。
だから今入ることができるのは、かっぱの湯と夫婦かっぱの湯の二つ。
下北半島自体初めてということは、薬研温泉に来るのも初めてなので、かっぱの湯と夫婦かっぱの湯もどっちがどっちだかわかっていなかった私。
薬研温泉に到着して、何軒か宿の看板なんかがあって、かっぱの湯の場所もよくわからないまま薬研温泉は抜けちゃって、あれれ?と思っていると、すぐに奥薬研温泉があって、かっぱの湯の駐車場があった。
薬研温泉だと思っていたけど、正確には薬研温泉郷の奥薬研温泉にかっぱの湯と夫婦かっぱの湯はあるらしい。
そしてうろおぼえの私の知識によると、どっちかがレストハウスにある男女別の露天風呂で、もうひとつは混浴の無料露天風呂だったはず。
正解は、夫婦かっぱの湯がレストハウスにある男女別の露天風呂だった。
しかしかっぱの湯は混浴では無かった。
以前は混浴だったが、今は男女入れ替え制。駐車場に男女時間交代制の看板があり(約2時間交代位でちょくちょく入れ替え)、ちょうど女性用の時間だったので私一人で入ってきた。
階段を下りると川の近くに出る。
環境の為にシャンプー石鹸の使用は不可と貼紙あり。
混浴ではなく時間交代制なので注意してくださいと自動放送が入る。
ロッカーと棚だけの狭い脱衣所があって、屋根はついているけどいきなりどかーんと露天風呂。これはいい景色。
これが無料とはなんともありがたい。
ではさっそく・・・と思うと、うわっちっちっちーっ。
激熱だった。脱衣所に近い方はなんとか入れるが、広い露天風呂をざぶざぶと川が良く見える方に進んでいくと、うわっ、おっ、って感じでマジで熱湯風呂になり、死に物狂いで屋根を支える柱の台の狭いスペースに這い上がる。
火傷するかと思った。
なんというか、激熱の風呂に入る時は浴槽の縁の近くの段のあたりにそろそろと入ったりするじゃない?
足元は天然石ででこぼこして歩くのに難儀するし、広い風呂の、しかもお湯の外に上がる場所が無い位置で激熱になると、マジで焦る。絶望感しかない。
ひとしきり川の写真を撮った後、また意を決して風呂を渡る。
あまりにも熱くて探しようが無いが、川に近い方の湯中にお湯の出る口があるのかな。
それに比べると脱衣所に近い方やカッパの像のある辺りは適当に入りやすい温度になっていた。
すっきり無色透明。強いにおいはとくに感じられない。わずかに茶色の湯の花あり。
まあなんにせよ、熱め適温あたりの位置でくつろぐなら本当に景色がいい。
二人で一緒に入れないのは残念だなぁ。