甲子温泉旅館大黒屋を後にしたのは11時ちょっと前ぐらい。
パパはこのルートは白河から会津へ向かう最短だろうと言う。
白河ICを出て甲子道路こと国道289号線を西へ進み、下郷町で日光街道とぶつかったら会津鉄道と絡み合って北上、湯野上温泉、芦ノ牧温泉と名の知れた温泉地を抜けてさらに北へ進むと、日光街道はそのまま今まさにNHK大河ドラマの舞台である会津若松の町中に出て、今日泊まる会津東山温泉はすぐそこだ。
もうひとつのルートは白河で東北道を下りずにそのまま高速を北上、郡山JCTで磐越自動車道に入って猪苗代湖の北をかすめ西へ向かう方法。こちらは高速代はかかるがほとんど一般道を通らずに済む。
そこで今日の行きは前者の、明日の帰りは後者のルートをパパは選んだ。
理由は明日の土曜日は渋滞が予想されるため。
すると必然的に途中にある大内宿、芦ノ牧温泉といった立ち寄りスポットは今日中に寄らなくてはならない。
「大内宿に行く道は一本なので混むと身動きが取れないらしいよ」
「そうなんだ・・・」と私。
大内宿はこれで良し。問題は芦ノ牧温泉。
そもそも何で芦ノ牧温泉に寄ろうと思ったかというと、最初に書いたように今回の旅行の宿泊をJTBのパンフレットから選んだ理由のひとつが、泊まる宿以外の6軒の温泉宿のお風呂に入ることができる「東山・芦ノ牧温泉湯めぐりパスポート」なるものが付いていたからだった。
これって結構馬鹿にできない。
以前も湯田中温泉や磐梯熱海温泉で同じような旅行代理店の湯めぐりパスポート付きプランを利用したことがあるのだが、下手に格安プランで泊まる以上にお得感があったりする。
だいたい大型旅館のお風呂に日帰り入浴を頼むと、安くて700円、高いところは2,000円、平均しても1,000円以上は掛かると思うのだ。
それを5軒、6軒と回ればあっという間に数千円。
中には基本的に立ち寄りを受け付けていない宿なんかも混ざっていたりする。
あっ、まあそんなに沢山の数を利用する人がいるとは思わないけど、でも私のように入れるならわーいと回れるだけ回ってしまうタイプだと、これはもう水を得た魚のように・・・。
今回のプランに付いてきた宿は以下の通りだ。
このうち上の5つが会津東山温泉で、下の2つが芦ノ牧温泉の宿になる。
会津東山温泉と芦ノ牧温泉はちょっと離れているので車が無いと移動はできない。
パパは旅館に入ったら飲み始めると思うので、芦ノ牧温泉に寄るなら行きか帰りだ。