子連れ家族のための温泉ポイント
- 温度★★★★☆ 泉質★★★★☆ 脱衣所にベビーベッドあり
- 設備★★★★☆ 雰囲気★★★☆☆
子連れ家族のための温泉ポイント
会津若松の中心地から芦ノ牧温泉までは車で20分程度。
近いと言えば近いが、会津東山温泉と比べるとやはり少し離れているなと思う。
行くまでは芦ノ牧温泉がどういうところかは全然知らなかった。
名前は聞いたことがある。それなりに大きな温泉地、そのくらいの曖昧なイメージだった。
しかし芦ノ牧温泉の歴史は古く、およそ1,200年前の平安時代に発見されたとされている。
芦ノ牧の芦の字は鎌倉時代の芦名藩から、牧の字は芦名藩の軍馬「牧」場からきているという。
芦ノ牧温泉の雰囲気は会津東山温泉と同じくらいに古びていた。渓流沿いであるところも似ている。
一方、会津東山温泉より広い範囲に旅館は点在しているようで、また町から遠い分、自然も深い。
丸峰観光ホテルも外観を見たときに今まで自分たちはあまり選んだことが無いタイプの旅館だなという印象だった。
宿泊棟は少し古くて、玄関前は大仰に思えるほど豪華だ。安宿はもろちん、高額でも昨今流行の隠れ家タイプの宿とは対極にあるような。
中に入るともっとその感じは強くなった。
金箔を貼った鶴の描かれた壁やずらっと並んだスリッパと着物姿の仲居。
温泉旅館と言うより結婚式場仕様だな。
外観以上に中は豪華だ。泊まると高そうだなぁ。
JTBの湯めぐりパスポートを見せると仲居がエレベーターに案内してくれた。とても親切だ。
浴室はフロントより下の階にある。まあ川沿いの温泉宿の場合、よくあるつくりだ。
エレベーターを降りるとまたそこには予想以上に広いスペースが待っていた。まるでロビー並み。立派な中庭も見えている。
渓流沿いの狭い場所に張り付くように旅館を建てざるを得ない会津東山温泉に比べると土地は十分にあるぞと言っているようだ。
浴室もこれまた驚くほど広かった。
緩くカーブした広い広い窓に沿って波打つ形の30mほどの横長の浴槽が設置されている。
洗い場は少し段を上がったところで浴槽との間は仕切られている。
窓枠など少し古さのうかがえる浴室は、黒で統一されて和風ではなくどちらかというと洋風だ。
曲線で造られた横長の浴槽は右端の方に水風呂やジャグジー設備がある。
お湯は加水・循環と館内に明記されていたが、特別消毒の臭いがするわけではない。
無色透明できしつきと少しべとつきがある。
広い窓の外は鬱蒼と茂る夏の木々の緑が揺れているが、渓流は近いのだが立ち上がらないと川は見えない。
お湯は熱くも無くぬるくもなくほどよい適温。
後から入ってきた家族連れの小学生らしい子供たちが泡の出るジャグジーに喜んでいた。
浴槽に向かって一番左側に露天風呂に出る出口があった。
この露天風呂がまたすごい。取ってつけた感が半端ない。
まんまるで底のタイルが水色なのでプールにしか見えない。
中央の湯中に湯口があってお湯の出る波紋が広がっている。
子供は喜びそうなお風呂だと思った。
とにもかくにもスペースの使い方がゴージャスと言う印象が強い宿だった。