22.夜の湯西川
夜道は涼しいけれど湿度が高かった。
梅雨時だから仕方ない。
晴れただけもうけものだ。
湯西川別館の玄関には揃いの白っぽいサンダルしか置いていない。サンダルはいまいち浴衣に合わないのだ。渋温泉のように下駄を置いてくれとまでは言わないが、仕方ないので自前のスニーカー。浴衣にスニーカーってもっといまいち。
あてもなく、河原まで降りてみた。
カナとレナとで向こう岸めがけて石の投げ合い。
どっちが遠くまで届くかな。
湯西川公衆浴場のある橋の上からは、ライトアップされた宿の露天風呂など見える。
誰も入っていないからいいものの、やっぱりこの橋はちょっとやばい。