あまりにも満足して、もし山口を再訪することがあればまた来たいねと夫婦で肯きあった西京旅館だが、あっという間にチェックアウト時間。
チェックアウトの際に女将さんから良かったらと「ゆだうるる」という温泉水を使ったスプレータイプの化粧水ボトルを頂いた。
これって女湯の脱衣所に備え付けてあったやつだ。
私、よく似たので妙高温泉の「妙高ゆぴか」って言うのも持っているよ。
帰宅して並べてみたら同じリプラス株式会社という販売元だった。
これ、添加物を使っていないし、洗顔後にシューっとすると手軽ですべすべになるので気に入っている。
そしてそのまま萩に出発するのかと思ったら、パパは女将さんにお願いしてしばらく駐車場に車を置かせてもらうことにして、ちょっと朝の湯田温泉を散策してみようと言い出した。
女将さんは「狐の足あと」という有料足湯などもあるので良かったらと教えてくれた。
駐車場に置かせてもらった車に荷物を積み込んで、まずは湯の街街道と呼ばれる県道204号線に出る。大きな建物や飲食店が立ち並び、車の量も多いメインストリートだ。
そこから山口市内方面とは反対側に向かって歩く。
朝早いのでまだ店を開けていない和菓子屋や、大型ホテルなどが見える。
少し歩くと道路に「中原中也記念館/狐の足あと」という案内板が見えてきた。
詩人 中原中也の出身地は山口県下宇野令村(現 湯田温泉)。
そういえば山口県は政治家と詩人の印象が強いな。昨日訪ねた仙崎は金子みすゞの出身地だった。
といってもパパは詩にはまったく興味無し。
そもそも朝8時前では開いてすらいない。
直線と曲線を効果的に使った白いスタイリッシュな建物である中原中也記念館は単なる狐の足あとへの通り道として抜けただけ。
そして中原中也記念館の敷地を突っ切ってもう一つの出入り口側から出ると、真正面が狐の足あとだった。
狐の足あとは湯田温泉観光回遊拠点施設として、去年の冬にオープンしたばかりだ。
茶色い板張りの三角屋根の建物で、お洒落なカフェといった雰囲気だ。
8時開館だからまだ開いたばかり。だから中に観光客はいなかった。
入館は無料だが、西京の女将さんが教えてくれた通り、足湯は有料(200円)となっている。
正直、有料の足湯と言われてもわざわざ入ろうとは思わないんだけど・・・と思いつつ館内に足を踏み入れると・・・
イメージしていた足湯とは違っていた。
モダンな石の座席に洋風の座布団を置いて、横一列になって正面の広いガラス窓から庭園を眺めながらお茶ができる、つまり足湯カフェだった。
ここで足湯しながらコーヒーかなんか飲んでさ、中原中也の詩集とか読んだら絵になるかも。
でもどうかな。霧島でも有料の足湯を見たし、箱根や京都の大原で足湯カフェも見たから(利用してないのかいっ)思うけど、やっぱり足湯は無料というイメージがあるので、むしろ料金は足湯代じゃなくて全部ドリンク代とかに上乗せした方が利用しやすいんじゃなかろうか。
雰囲気はいいと思うんだよね、ここ。