さて緑の美人湯として名高い月岡温泉。
最終日の宿泊は鳴子とここと迷ったけど、疲れ切った最終日に鳴子を回るのは死にそうだったし、月岡温泉は行ったことが無かったことと、温泉街の雰囲気が良さそうだったのでチョイス。
その結果、今回は東北旅行と銘打ったのに気が付くと行程の1/3は東北じゃない新潟になっていた。
しかし月岡温泉は湯遣いがいまいちのところが多いと小耳にはさむ。
熊堂屋というところが評判良かったようだが既に廃業。それ以外だとさかえ館と浪花屋が良さそう。
なお、さかえ館では素泊まり湯治のみ。浪花屋は素泊まりも二食付きもやっていて、私はいっそ浪花屋に泊まろうと主張したが、夫はあっさり浪花屋よりも格安だった月岡ニューホテル冠月に決定してしまった。
そう、冠月はむちゃくちゃ安かった。初日の台温泉中嶋旅館も安かったがこちらはまだゴールデンウィーク前の平日だったのに対し、冠月はゴールデンウィーク中(明日は一応飛び石の平日だが)。それにそこそこ大きな温泉街の大型旅館はなんだかんだで強気な値段のところも多い中、二食付きで8千円台・・・何かよくない旅館なんだろうかと心配になるほどだった。
先に結論を言ってしまえば、冠月は思った以上に大型の旅館で、外観と浴室は相当ボロっちい。部屋はおそらく繁忙期の格安販売用の旧館だが決して悪くは無い。そして食事と露天風呂は値段からしたら相当なめっけもんで、最後に庭園は高級旅館でもいけるっていう感じ。
つまり、お金を掛けるところと掛けるのを諦めてしまったところと二極化している。
外観はまあしょうがないとして、浴室だけはもうちょっとメンテナンスした方がいいかも。でもって食事と庭を頑張っているのは素晴らしいので、割り切って泊まるなら結構お勧めだと思う。なんたって安いしね。
冠月は大きく分けると新館と旧館部分があって、二つは繋がっている。ただし旧館側の客室は使用しているけど玄関、ロビー、浴室は既に閉鎖している。
だからチェックインを始め、出入りは新館側から行い、旧館の部屋まではぐねぐねと増築した廊下を曲がりながら進むことになるのだが、悲しいことに月岡温泉の中心部に出るには旧館側の方が近い。
毎回、無駄に建物の敷地をぐるっと半周してから温泉街に出なきゃならないと知ってどっと疲れる。旧館側の玄関も開けてくれたらいいのにさ。